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2019名古屋オートトレンド イベントレポート

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一年のスタートを飾る日本のチューニング・カスタムカーの3大イベント。
東京オートサロン大阪オートメッセと続き、今度は名古屋オートトレンドの出番。
今年も2月23、24日の二日間、ここポートメッセ名古屋で盛大に開催された。

そのイベント模様を見ていきたい。

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編者が訪れたのは2月24日(日)だけだったのだが、昨年に比較して来場者が多い印象を受けた。
以前訪れた際は比較的ゆっくり見てまわる余裕があったのだが、今年はそうもいかず。
来場者の邪魔にならないよう、場内を気を配りながら周っていった。

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名古屋のある愛知県はトヨタ本社のお膝元。
それだけにここでも、地元ディーラーとも連携したブース展開をしていた。

新型スープラ、WRC(世界ラリー選手権)、映画OVER DRIVE、漫画MFゴースト
最近はトヨタを中心とした話題が本当に多い。

また他ブースなどでも、同じく愛知で近日中に開催される2019全日本ラリー選手権第2戦、新城ラリーのPRが盛んに行われていた。
2020年WRCの日本開催に向けた試金石となるだけに、関係者の力の入れようはかなりのものに違いない。

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自動車イベントに欠かせないコンパニオンガールも、各ブースで華を添えていた。

近年、悪質なカメラマンや卑猥な動画撮影を行う輩がいて問題になってきているが、ここ名古屋オートトレンドではそれほど目立った行いをする者はいなかったようだ。
カメラマン同士でマナーを守ろう、悪質なカメラマンを排除しようという動きもあるようで、そうした一種の自浄効果が現れつつあるのかもしれない。
車目的、買い物目的、コンパニオンガール目的と、訪れるお客の目的は様々だが、お互いが相手を思って譲りあえばさらに良い場になっていくように思えるのだが。

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車好きな若者が好きなジャンルの中でも、昭和街道レーサーや暴走族スタイルはなかなか人気がある。
そのせいかこちらのブースでも、多くの方がかなり注目していた。
一時はちょっとしたお祭りになり、中央のうさぎが壇上でお客を煽りながら場を盛り上げるほど。

そういえば以前、若い頃に暴走族をやっていたという50歳の方とお話しする機会があったのだが、今でも自分達のスタイルが流行っている事に驚かれるとともに、とても嬉しそうにされていた。

車カスタムは自由。
今までの常識や固定概念に捕らわれる必要はない。

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自由と言えば、日本のスーパーカーカスタムほど自由で個性に溢れたものはないだろう。
今回も独創性と完成度の高いスーパーカーが多く展示され、来場者の目を楽しませていた。
”ワンオフもの?”
”キットでこんなエアロあったかな?”
来場者の中から、そんな会話がちらほら聞こえてきた。
きっとオーナーも、ニヤニヤしながら顔を綻ばせていたに違いない。

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シャコタンセダンならではの威圧感と迫力を見せていたこちらのブース。
これらも、今の車好きな若者が好きなジャンルの一つ。
取付てあるエアロパーツ、カラーリング、そしてやはりホイールや車高の落としが気になるのか、間近で眺めている光景も見られた。
プロショップのクオリティをあらためて思い知らされたことだろう。

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今人気の軽スポーツカーホンダ・S660軍団も大量に鎮座。
スポーツチューニングから外装カスタムまで、一台一台が独自の個性を持つS660ばかりが揃い、写真を撮るほうもつい力が入る。
また別の機会に、全車をSNSにアップしていきたいと思う。

S660もかなりのアフターパーツが出揃っているので、オーナーの好み次第で様々なスタイルを持たせることが出来そうだ。

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アジアンタイヤ戦争とも言える時代になってきた近年。
その多くがサーキットタイムアタックやドリフト競技向けのラジアルタイヤだが、どこの代理店も安くて高性能なタイヤを求め、東南アジア、台湾、インド、韓国、中国といった国へ赴き、積極的な交渉が進められているという。
こちらのタイヤメーカーも、ドリフト競技などで今年も盛んにPRしていきたいそうだ。

タイヤについては様々な特性があるが、ではアジアンタイヤで街乗りはどうなのか?
冬用タイヤやウェット性能はどうなのか?
様々な疑問がある方も多いと思う。
実際ネットでググッてみても見つかるのはドリフトインプレばかりで、街乗りのインプレは皆無と言っていい。

これについては後日、国産含めたタイヤ選びの考え方的な記事を公開するので、その際はぜひ読んで頂けたらと思う。

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会場内には、お客さんに実際に体感してもらいおうというブースも。
カーズカラーのコルベットや新型ホンダ・NSXの運転席に座っての記念撮影。
そしてVRドライビングシミュレーターの体験コーナーなどあり、これらに多くの人垣が出来ていた。

編者もNSXに座らせてもらったのだが、ベースがお高い車だけに軽く緊張。
でも乗ってみて意外とコンパクトな印象を受け、やはり見るより実際に乗ってみないとわからない事が多いなとあらためて思った。

こういう機会があれば、皆さんもぜひ積極的に体感してみてほしいところ。
もちろん車や展示物を乱暴に扱う、傷をつけたりするのは言語道断。
展示のメーカー、ショップに敬意を持ちつつ、ていねいに扱ってほしい。

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子供達に大変な人気だったラジコンコーナーやカート。
老舗模型メーカーのタミヤの強い協力もあってか、会場の1/6を使ってこのような楽しめる場が提供されていた。
会場に家族連れが多い印象を受けたていたのだは、どうやらこのせいだったのかもしれない。

車イベントの場合、だいたいがカッコいい車を見て乗って写真を撮るだけであり、ラジコンやカートのように子供達自身が走らせて楽しめる場は意外と少ない。
ラジコンやカートを楽しみつつチューニング・カスタムカーに接していけば、よりリアルに車が感じ取れ、好きになってくれそうに思う。

なにより今は、ラジコンドライバーからプロの実車ドリフトドライバーが生まれる時代だ。
このような場から、次世代の車業界を盛り立てるヒーローが生まれても不思議ではない。

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屋外ではこのような展示も。
まずはWRCレプリカ車両達。
日本車同士のラリーバトルが熱かった時代ほどではないにしろ、今でもこのようなレプリカカラーを模した愛車を持つ方は多い。
写真手前のシトロエンから、ルノー、トヨタ・セリカ、スバル・インプレッサ。
奥側にはフィアットも。
中にはスバル・ヴィヴィオやBRZといった珍しい車種も見受けられたが、どれもラリー愛に溢れたオーナーさんばかりで、再びWRCジャパンが開催される事を心待ちにしている様子だった。

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こちらはスバルの車両に搭載される水平対向エンジンの分解ショー。
愛知のショップ”ガレージKM1”代表の方が、軽妙なMCをやりつつ手際よくエンジンを分解していった。
都合によりエンジン分解中のところを見る事が出来なかったが、普段見る機会のない水平対向エンジンをバラすとあって、ここにも多くの来場者が詰めかけていた。
ただエンジンをバラすだけでなく、オイル選びの事などタメになるお話も挟みながら作業を進められ、その場にいた方は勉強になったのではないだろうか?

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こちらには、NA1、NA2型のホンダ・NSXが勢ぞろい。
これらは東海圏のNSXオーナーズクラブweisse(ヴァイス)メンバーと、三重のカーショップCREWCH(クルウチ)のお客さんの愛車で構成されている。
新型NSXが話題なものの、これまで日本発のスポーツカー文化を牽引してきた一台なだけに、その人気はまだ衰えそうにない。
オーナーさん同士、久々の再会を喜びあいながら、NSXに対する積極的な意見交換などで場が盛り上がっていた。

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他にもこのような名車やカスタムカー達が展示されていたりと、中も外も見どころいっぱいだった名古屋オートトレンド
東京オートサロンなどと比べると規模も台数も少ないが、そのぶん多くの展示ブースや展示車をじっくり楽しむ事ができ、とても刺激を受けたんじゃないかと思う。
車好きとしては、じっくり写真を撮ったりじっくり見てまわる事こそ楽しいもの。
この良さを、ぜひ来年開催時にも引き継いでいってほしいものだ。

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また別会場では併催のカスタムカーコンテスト”Legs Generation(レッグスジェネレーション)”も開催されており、こちらも大変な盛り上がりだった。
こちらのイベント模様はまた別記事で詳しく紹介していくので、楽しみにお待ち頂きたい。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – お問合せ】
名古屋オートトレンド