R31HOUSE x 蕎麦切広大のD1GP挑戦
東京オートサロン2020ピックアップ
当メディアでも取り上げてきた若手ドリフトドライバーの 蕎麦切 広大(そばぎりこうだい)選手。
昨年2019年のD1LIGHTSで好結果を得たことで、いよいよドリフトモータースポーツ最高峰のD1GPへの出場権を獲得した。
それに合わせ、彼をサポートするR31HOUSEでは今季の体制作りに着手。
ここ東京オートサロン会場において、今季の愛機となるインフィニティQ60とR31スカイラインを並べての体制発表会が盛大に開かれる事となった。
D1GPに、若干23歳の若手が下位カテゴリーからのステップアップで参戦する。
選手の平均年齢が高くなりつつあったD1GPにとっては朗報だろう。
見る側も競技する側も良い刺激となるはず。
そんな蕎麦切 広大選手はラジコンドリフトの出身で、いくつかの大会でも優勝を飾るほどの実力の持ち主。
そしてラジコンにも力を入れているR31HOUSEへ入社し、その後、実車でのドリフト競技を本格スタート。
そこから急速に頭角を表していき、僅か3年でD1GP参戦への切符を手に入れた。
ラジコンドリフトと実車ドリフトは共通するものがあると言われてきたが、その事を実際に証明して見せた事になる。
蕎麦切選手の可能性を信じ、チームを引っ張ってきた代表の柴田氏も、ここまでたどり着いた事に感無量だったに違いない。
気になるその2020年参戦体制だが、D1GPと下位カテゴリーのD1LIGHTSとのダブルエントリーとなる。
マシンはD1GPに新開発のインフィニティQ60。
D1LIGHTSは馴染みのR31スカイラインだ。
どちらもD1GPでMCを務める鈴木学氏の手によるデザインが施されており、見ただけでも速そうな雰囲気を漂わせている。
ただ、これまで乗り慣れたR31スカイラインはともかく、インフィニティQ60は新車という事もあってか未知数な部分が多い。
実際、開発は遅れ気味のようで、オートサロンに展示のマシンも外装を突貫で仕上げたのみ。
エンジンや車体はまだこれから。
完成予定も開幕ぎりぎり、最悪本戦でのぶっつけ本番な状況という。
とはいえ柴田氏、蕎麦切選手双方はそれ程心配していないようで、実績と経験豊富なスタッフの手で開発される本マシンが素晴らしい仕上がりになる事を確信している様子。
開幕に向けてしっかりコンディションを整えていくそうだ。
R31HOUSEと蕎麦切 広大選手の参戦で今年の楽しみが増してきたD1GP。
参戦中のベテランレギュラーメンバーに対しどのような戦いを見せるか?
新車と共に挑む蕎麦切選手に注目していきたい。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【写真協力】
T’s photograph
RiPict
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R31HOUSE
東京オートサロン事務局