スタートアップ との協調姿勢を見せるボッシュ – ジャパンモビリティショー2024
スタートアップ などのベンチャー企業も多く出展したジャパンモビリティーショー2024。
自動車部品メーカーの最大手「ボッシュ」では、そうした企業へ歩みよっていく新たな取り組みを進めている。
その名も「OPEN BOSCH」。
今までにないパートナーシップ形態として注目を集めている。
この取り組みはボッシュとスタートアップ企業との協業を可能にするもので、簡単に言えば”あなたのビジネスをボッシュに教えて下さい。それがボッシュのリソースを活用する事で素早い実現が出来るなら、一緒にやりませんか?”となる。
スタートアップ企業は大手にはない先進性とアイディア、技術を持つところが多いが、実用化に向けたノウハウに乏しく、リソースやインフラの構築という大きな壁がある。
半面、大手企業はそうしたものを多く持つが、先進的なアイディアや技術開発といった面ではスタートアップに劣る面がある。
そこで互いの足りない事を協業で補い、スタートアップ企業なら市場への導入促進、大手なら新たな学びを得るというwin-winなパートナーシップを確立しようというのが、今回の「OPEN BOSCH」の目的となる。
既に世界中で多くの実績をあげているようで、会場ブースではそうした紹介も行われていた。
ボッシュの力はネームバリューでも高い効果があるようで、協業を果たしたスタートアップ企業からは”あのボッシュと開発した”という付加価値も生まれたと、大変喜ばれているという。
今現在も多くのスタートアップから申し入れがあるらしく、会場では熱の困った意見交換も見られた。
国内では珍しい今回の大手企業の取り組み。
日本のものづくりに対する試金石としても注目したい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
ボッシュ(株)
ジャパンモビリティショー
一般社団法人 日本自動車工業会