NATS学生達のJAF-F4 – 東京オートサロン2020
東京オートサロン2020ピックアップ
次代の自動車業界を担う人材育成を行っているNATS(日本自動車大学校)。
こちらでは整備、カスタマイズ、自動車設計と開発、マネジメント、モータースポーツと非常に幅広い分野が学べる。
そしてここ東京オートサロンではNATSが展開するブースは人気の一つとなっており、非常に多くの来場者で賑わいを見せている。
今回はその展示ブースの中でも、モータースポーツ科が繰り出すJAF-F4に注目してみたい。
JAF-F4とはモータースポーツのフォーミュラカーカテゴリーの一つ。
詳細なカテゴリー説明は割愛するが、フォーミュラカーと言えば頂点にお馴染みのF1があり、その下にF2、F3カテゴリーが存在し、F4はその次のポジションとなる。
F4と言えばFIA(国際自動車連盟)主導のFIA-F4があるが、JAF-F4はそれとは違い日本のJAF(日本自動車連盟)主導で開催されている独自のもの。
エンジンと車体(モノコック)、タイヤは承認されたものを使わなければならないものの、その他はレギュレーションの範囲内で自由に手を入れる事ができるため、学生達の教育にもってこいのカテゴリーと言える。
NATSは2013年からコンストラクター(製造者)としてチーム参戦しており、その参戦の歴史は長い。
開発、製造、チーム運営の多くを学生達自身が手掛けており、より実践的な教育になると好評だ。
実際、モータースポーツの第一線で活躍しているエンジニアの中にはNATSの卒業生も多く在籍しており、それもこの教育あってこそなんだなと頷ける。
昨年2019年は、写真のレーシングドライバー猪爪杏奈選手を擁して全11戦を戦い参加32名中シリーズランキング5位をゲット。
第5戦のもてぎでは2位表彰台も獲得している。
ロードスターパーティーレースやスーパー耐久などで豊富な実績を持つ猪爪選手の力もあるだろうが、それらを差し引いても、学生達がベテランのレーシングチームに割って上位に入るのは快挙と言える。
東京オートサロンでJAF-F4に関わった学生達の顔を見たが、誰もが全てやりきった感の晴れ晴れとした顔をしていた。
猪爪杏奈選手からもよく頑張ってくれたと称えていたほどで、1年の成果としては十分なものだったに違いない。
彼ら彼女らは今年卒業を迎え、いよいよ社会へ出て新天地へ赴く事になる。
その前途と未来での活躍を祈りつつ、モータースポーツの現場で再会できる事を楽しみにしておきたい。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ】
NATS日本自動車大学校とJAF-F4に関わった学生の皆さん
猪爪杏奈選手
東京オートサロン事務局