モータースポーツでも戦える高品質の自動車部品開発
今回訪れた人とくるまのテクノロジー展には、モータースポーツにも関わる自動車部品製造メーカー(株)PEAKSが出展していた。
(株)PEAKSは静岡県御殿場市に拠点を置くメーカーで、以前紹介したIMSA Z32のオーナーさんが代表を務めている。
富士スピードウェイのお膝元なのもあってか、御殿場は昔からモータースポーツ産業が盛んな地域であり、そんな中でPEAKSも、様々なモータースポーツ品質の自動車部品を開発、製造しながら技術を磨き続けてきた。
その技術で作られた展示品の数々を見ていこう。
今回の展示品は、日本自動車レース工業会主導で開発されているFIA-F4カテゴリ向けの部品。
エンジンパワーを確実にシャフトへ伝えるハウジング、タイヤ・ホイールが装着されるアップライト部に装着するアダプター、サスペンションロッド(アーム)の動きをダンパーに伝えるブラケットの3種類だ。
一般になかなか目に触れない部品ばかり。
ハウジングが壊れたらエンジンパワーをタイヤに伝える事はできないし、アダプターが壊れたらタイヤが外れてしまう。
ブラケット破損にいたってはサスペンションだって機能しなくなるわけで、こうなってくると満足にレースを戦えなくなる。
そのためか、こうした部品は高精度で信頼性が高く、軽く強度のあること。
それでいて低コストである事が求められる。
こうした難しい各要素を高い次元でバランスさせた製品を、PEAKSでは開発している。
現在は、FIA-F4カテゴリへ部品供給するメーカーの一つとしても名を連ねるまでになっており、業界での評価もかなり高い。
機会があれば、ぜひFIA-F4の戦いぶりもご覧頂きたい。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ先】
人とくるまのテクノロジー展事務局
日本自動車レース工業会(JIMA)
(株)PEAKS