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オンリーワンなセレナとハイエースのドリフト

20180828_セレナ_ハイエース_ドリフト

ドリフトはFRスポーツカーだけのものではない。
マーク2やローレルといったハイパワーセダンはシルビア系と二分するほどだし、シビックやアルトワークス、マーチといったライトウェイトFF車で派手なスライドを決めるチームもいる。
さらに近年では、純粋な4WDでFRスポーツカー顔負けのドリフトを決めてくるランサーエボリューションも現れるほどで、車種バラエティといった面でも、ドリフト界隈は実に見応えがある。
しかし、まさかワンボックスカーのセレナやハイエースでドリフトを楽しむ方が現れるとは、正直かなり驚いた。

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場所はD1GP2018筑波サーキット
D1マシンから主役を奪うかのごとく、その巨体を豪快にスライドさせていく2台のワンボックスカー。
日産・セレナ(C23)とトヨタ・ハイエース(200)だ。

セレナのほうは、数年前にうちでも紹介した車
以来、いくつかのドリフトイベントでその走りを楽しませてもらっているが、今回も最後まで、色々な意味でネタを提供してくれた(笑)

ハイエースは今回が初めて。
ぴょこぴょこ跳ねながらも、各コーナーを軽快にとても楽しそうに走りぬけていく。

そんな2台の走りの競演は恐らく世界初。
その模様は、こちらの動画でもチェックしてほしい。

それにしても、ワンボックスカーをドリ車にする。。。なかなかない発想だ。

お目立ち度はとても高いが、当然そのままではカッコいいドリフトなんて出来ない。
エンジンや足回り、ボディなど至る箇所に手を入れる必要があるが、当然マニュアルやお手本は皆無。
全て自分自身で試行錯誤、トライアンドエラーを繰り返していくしかない。

だがオーナーさん達を見ていると、そうした未知の車弄りや試行錯誤そのものを行う事が楽しそうに見えた。
自分で考えたセッティングやアイディアが外れる事もあれば、ズバリ当たってとても気持ちよく走れる事もあるだろう。
そうした過程までも楽しみつつ、自分だけの車を自分のアイディアで仕上げていく。
その結果、他のFRドリ車と遜色なく走れるようになれば最高ではないか。

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ことサーキットタイムアタック(グリップラン)において、誰よりも速い最速タイムを狙おうとすると、車種やセッティングはどうしても似通ってくる。
ドリフトでも、D1 LIGHTSなどで大会上位を狙おうとした場合では、タイムアタックと同じ傾向が見られる。

だがエンジョイ・ドリフトという観点で見れば、やる気と努力次第でどんな車でも目立つ事ができる。
自分もドリフトをやってみたい、でもマイカーだとドリフト出来ないから。。。というネガティブ発想は一旦捨てよう。
本当にドリフトをやりたいなら、出来ないではなく、マイカーでどうやったらドリフトが出来るか?
そう考えて実行に移すべきだ。
異色の車で有名になった方々も、そのようにしてやってきたのだから。

【文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力】
ケースケ