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峠を走ることの魅力 – Part.1

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運転が好きな人、スポーツドライビングをかじっている方、某峠漫画を愛読するファンにとって、峠やワインディングロードを走ることを嫌いな人はまずいないだろう。
仮にそういった方の中に、口で否定したりマナーやモラルを盾に批判する人がいたとしても、本能は誤魔化せない。
そんな人達も、カーブの連続する道では無意識にドライビングを楽しんでいるはずである。

自分の操作で思ったように曲がる事が出来た。
そんな些細な事が大きな喜びと気持ち良さに繋がり、ますます虜になっていく。
峠を走る事とはそういう事なのである。

もちろん、現実問題として峠での暴走行為は違反対象であり、反社会的行為だ。
見つかれば警察沙汰は間違いない。
そして、サーキットと違い逃げ場のない公道、特に峠では事故リスクは飛躍的に高まる。
ガードレールを突き破って崖からダイブするなんて事も、十分に考えられる。
対向車線から走ってくる第三者の車を巻き込む事だってありえるだろう。
仮に軽傷だったとしても、そういった峠や山はスマホの電波は繋がりにくい。
車がほとんど走ってこない峠でそんな状況になったら、かなり悲惨だ。

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多くの危険があるのはわかっている。
警察ざたにはなりたくないし、マナーやモラルは守りたい。
それでも、一度は峠道を、警察や対向車を気にせず思いっきり走らせてみたい。
そんな欲求不満を抱える車好きはかなりいるものと編者は考えている。

実は、その欲求不満を唯一解消できる場が日本にある。

群馬サイクルスポーツセンター
通称”群サイ”。

チューニングカー系映像メディア「ホットバージョン」の峠バトルの舞台としてお馴染みの場所だ。
全長6kmの峠道のようなサイクリングロードを、チューニングカー2台がリアル峠バトルさながらで駆け抜けていく。
その様は、峠走りの好きな自動車愛好家にとってまさに理想と言える。

一見、大手メーカーによる貸切やプロドライバーでしか走行が許されないのかと思いきや、近年は峠アタックなど、ショップさん貸切による走行会なども催されるようになり、我々にも身近な存在になりつつある。

今回、以前からSNSで交流のあった方が、群サイで走行会を開催するという情報をキャッチした。
いわゆる、我々のような一般の車好き主催による峠の走行会。
どのようなイベントでどのような参加者がいるのか?
これはぜひ現地で見なけらばという思いに駆られ、さっそく主催者に連絡をいれ取材させてもらう事にした。

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走行会の名は”ぺん銀走”。
と””さんと”ぺんたろー”さんのダブル主催の元、仲間達の協力で運営されている走行会イベントだ。

群サイ以外にも、本庄サーキットでの貸切走行会も主催されているそうで、様々なシチュエーションで多くの参加者と一緒に車と走りを楽しんでいる。

そんな今回の”ぺん銀走”。
当日は台風上陸直前の不安定な天候で、気温も20度前後。
雨が降ったりやんだりと目まぐるしく変わるコンディションだったものの、この機会を逃すまいとばかりに50台以上の参加車が集結した。

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スタート地点の設営にいくスタッフ達。
事前打ち合わせの元、息の合ったチームワークでてきぱきと作業をこなしていく。
どんな走行会イベントも、裏方の頑張りがあってこそ参加者は安心して愛車を走らせられるというもの。

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その後はスタッフミーティングへ。
貸切とはいえ、峠道のようなサイクリングロードは危険がつきもの。
サーキットとは違い、群サイではオフィシャルも自前で用意しなければならない。

そのためこの走行会では、各コーナーの要所要所にオフィシャルを配置し、可能なかぎりドライバーに危険を促しつつ、万が一事故が発生した場合に備えているという。
スタッフミーティングでは、スケジュール、メンバー間の連絡手段、移動や事故が発生した場合の手順や対応について、時に厳しい顔をしながら事細かに話し合われていた。
その細かさとミーティングへの時間のかけ方は群サイだからかと思ったのだが、サーキット貸切の走行会イベントでも同じようにやっているという。

驚いたのが、事故で走れなくなった車を引き上げたり任意の修理工場へ輸送ができるよう、主催側がセーフティーローダー、いわゆる積車を用意していた事。
本当は出番がないほうが嬉しいが、万が一のためにと待機させているという。

安全対策や万が一の備えも万全に。
参加者に怪我無く無事に楽しんでもらいたい、何かあった時はすぐに向かってあげられるようにしたい、参加者の負担を減らし、可能な限りサポートしたい。
そんな主催側の強い思いが伝わってきた。

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その思いはドライバーズミーティングでも強く伝わってきた。

まず無理をしない事。
絶対に事故を起こさない事。
楽しんでここへ戻ってきてほしい。

コース説明からコースコンディション、走行手順から安全対策、何かあったときの対応について時間をかけて細かく説明されていた。
事故リスクの高い峠道を走る以上、全員が無事に戻ってくるためには、曖昧さや認識違いを残すと大変な事になる。
多くの参加者は神妙に聞き入っていた。

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いよいよ走行開始へ。
心なしか、サーキットを走る方より異常なテンションと目の輝きが、群サイチャレンジャーの多くに見られた。
これから経験するであろう非日常的な時間に、興奮を抑えきれない様子。
さすがにここを走るベテランは落ち着いた様子で、まずは慎重にコースの確認とセッティングの詰めに専念していた。

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今回のぺん銀走は2クラス制となっており、一つはフリー走行中心の走行会クラス。
もう一つは先行後追い形式で2台が競うバトルクラスだ。

全体的にライトチューン、2リッタークラス以下が多い印象な各車。
最上位はランエボ、インプレッサくらいか。

セッティングはサーキット向けではなく、ラリーカーに見られるようなサスペンションストロークを生かす方向。
路面が割と荒れていて跳ねるので、硬い足では踏めないそうだ。
へたに車高調をいれて弄るよりかは、純正ダンパーのほうがバランスが良く安心して踏めるという声も。
当日は気温も下がっており、タイヤがなかなか暖まらなくて苦戦されている方もいた。

不安定な天候で路面コンディションがコロコロ変わる状況。
タイムを出しに行きたい方にとっては、ドライにもレインにもセッティングを寄せられず悩ましいところだ。
どんな路面状況でも乗りやすさ、安心感をあげたいと考えるなら、純正ダンパー+ラジアルタイヤの汎用性の高さが大きなメリットとなるようだが。

Part.2へ続く

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
ぺん銀会

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。

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