1人で出来る回生ブレーキ対応エア抜き、ブレーキフルード交換
回生ブレーキが付くEV、ハイブリッド車が増える中、ブレーキフルードの交換やエア抜き手順が複雑化しつつある。
そうした作業の省力化に貢献すべく開発されたのが、工具メーカーのKTC(京都機械工具株式会社)から発売中のブレーキブリーダー。
これには、1人でも手軽に、短い時間で作業できる機構が備わっている。
製品は、コンプレッサが内臓する本体と付属アタッチメントという構成。
まず本体にブレーキフルードを注入。
付属アタッチメントをリザーバータンクに装着し、本体と圧送ホースで繋いで準備完了。
あとはレバー操作で本体からブレーキフルードが圧送されるので、その間、キャリパー側のブリーダー操作でエア抜きと、古いブレーキフルードを排出するだけでいい。
これをブレーキの数だけ行えば完了となる。
尚、交換完了後や本体へのブレーキフルード補充の際、圧送ホースと本体タンク内のエア抜きが必要となるが、それらはレバー操作とボタン一つで簡単に行う事が出来る。
フルード量も容易に確認できるので、管理もしやすいだろう。
注入できるブレーキフルードの量は最大2リッター。
リザーバータンク吸入口の対応内径は18~76の範囲。
軽自動車から普通自動車、2トントラックまで作業を行えるとの事。
さらにオプションとして、付属品では対応しきれない車種向けアタッチメントや、ブリーダー操作するツールセットも用意されている。
値段は、小売参考価格で123,000円(税抜)。
ただし販売店によっては、特定メーカーに絞った低価格なセットも用意されているので、気になった方は色々調べてみる事をお勧めする。
【取材/文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力/問い合わせ先】
KTC(京都機械工具株式会社)