フットブレーキ多用でもへこたれないブレーキパッドK4
曙ブレーキ工業(株)から発売中の、軽自動車専用ブレーキパッド「K4(ケイヨン)」。
例えば勾配のきつい下り坂や、フル乗車で走行中からの減速において、高く安定した制動力を発揮するという。
ユーザーからの評価はとても高く、2018年の発表以降、多くの車種ラインナップを揃えてきている。
仕様を見てみよう。
まず純正品から、ブレーキ力を30%、耐フェード性能を50%向上。
これにより、以前と同じ踏み方ながら制動距離を大幅短縮。
そして、ブレーキ負荷が高まる大勢乗車や峠の下り走行といったシチュエーションでも、フェードしにくく安定した効きが得られるようになった。
さらに、スポーツパッドにありがちなブレーキ鳴きや大量のダストだが、こちらは純正と同等レベル。
寿命も同じくらいとの事で、コスパも良さそうだ。
メーカー側は、多くの荷物を積んだり運転機会の多い方を前提に、交換後も違和感なく使ってもらえる事を想定した様子だが、実際はサーキットユースで使われるケースもあり、そうしたスポーツ指向のユーザーからの評価も高い。
街乗りからサーキットまでという、オールマイティな性能を求めている方にはぴったりかもしれない。
ただ謳い文句通りの性能を享受したいなら、交換の際はディスクローターを新品にするか、最低でも研磨をやるのが理想だろう。
また強力なブレーキパッドとはいえ、それでも限度はある。
急な下り坂では安全を考え、これまで通りエンジンブレーキとの併用を強くお勧めする。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
曙ブレーキ工業株式会社