旧車のレストアにモーテックを使ったシンプル配線の提案
旧車、クラシックカーの修理、レストアにおいて、劣化した配線の対処は判断が悩むところ。
一から引き直すと、時間も手間がかかる。
かといってそのままにしておくと、火災に繋がるリスクを背負う事にもなる。
そこでコンピュータメーカーのモーテックでは、自社製品を使ってのシンプル配線化を提案している。
そのサンプルモデルとして今回、内装を取り払ったR32GT-Rが用意された。
その車には、スイッチやセンサー類などといった配線の多くを取り払う代わりに、各部にモーテック製のECUにデジタルメーター、スマート電源、拡張モジュールをセット。
2本のCANケーブルを介して、情報共有するシステムが組まれていた。
謳い文句どおり、電装系はとてもシンプルになっている。
これなら、確かに信頼性も耐久性も向上するだろう。
万が一機器が壊れたり、バージョンアップの必要が出てきても、ユニット交換なりソフトウェアのバージョンアップだけで対応できそうだ。
またこのシステムは、拡張性が高いのもメリットと言える。
一例では、電子スロットルや電動ウエストゲートへの置換、ブーストコントロール、センサーの追加、ダッシュメーターのカスタマイズ、アテーサET-Sの制御がある。
ECU自体のパフォーマンスも高いため、自分に合ったリセッティングで乗りやすくしたり、パワーや燃費を上げる事もできる。
他にも、アイディア次第で様々な事がやれそうだ。
最期に、このシステム化一番のメリットをあげておく。
それは”車検にも通る”という事。
愛車をレストアしたい、長く維持したい方にとって、魅力的な提案ではないだろうか?
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
モーテックジャパン
東京オートサロン事務局