国際オートアフターマーケット2017 取材記事。
今回は板バネ等の設計、開発、製造を行う中野スプリング株式会社を紹介する。
ブース内の覗くと、青とオレンジに彩られた板バネ群が目に飛び込んできた。
板バネと言えば、リーフ式サスペンションを形成するうえでお馴染みのもの。
安価で頑丈という理由から1970年代から1980年代には様々な乗用車、商用車に採用されてきたが、現在は一部のSUVやトラック等で使われているのみとなっている。
中野スプリングの創業は昭和23年。
当時、早い段階から自社製造によるバネ、スプリングの開発、生産を行ってきており、国内だけに拘らず海外にも積極的にマーケットを広げてきた。
その後、時代で変化していくニーズに合わせて企業努力を重ね、自社製品を地道に育てあげてきた事が会社沿革から読み取れる。
長年、景気やビジネスの流行りに惑わされず、自社ビジネスを貫き通して来ている企業は強い。
現在、日本だけに限らず海外の板バネ需要が非常に多いという。
例えば、運送系などで使われているトラックや商用車の中には板バネを使うリーフ式サスペンションのトラックや商用車がまだまだ多いようで、それらの修理では、その補修パーツとして中野スプリングの板バネが選ばれている。
また中野スプリングでは、旧車ファンや自動車カスタマイズ向けのオーダーも請け負っている。
純正相当からオーナーさん好みの板バネチューニングまで対応可能との事で、旧車や古いランドクルーザー、ジープ、ジムニーといったリーフ式サスペンション形式の車を例に説明して下さった。
旧車ファンからすれば、これは嬉しい限りだろう。
また若い車好き世代の間では、ジムニーや軽トラのチューニング、カスタマイズを楽しんでいる層もあると聞く。
そういった人達には中野スプリングが提供する板バネが良い選択肢になるに違いない。
少量、多品種、短納期を謳っていたので、小ロット生産も問題はなさそうだ。
OEM供給も実績豊富のようなので、例えばショップやディーラーオリジナルの板バネを制作してもらうのもありかもしれない。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
中野スプリング