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【東京オートサロン2017】スパルコの車検対応への歩み

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古くからのモータースポーツファンには親しみのあるイタリア発のレーシング・ギアブランド「スパルコ」。

バケットシートからレーシングスーツグローブシューズなど豊富なラインナップを取り揃えており、プロフェッショナルなモータースポーツの現場から、サーキット走行会やストリートチューニングカー向けまで、幅広い層の要求に応えてくれている。

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しかし唯一の難点があった。ここ数年の車検制度の厳格化から、スパルコフルバケットシートが車検に通らないケースが多発していたのだ。

編者の経験だが、10年くらい前(2017年3月時点)、スーパーオートバックス東京ベイ東雲店スパルコフルバケットシートを装着したトヨタ・カローラレビン(AE111)を持ち込み車検をお願いした。しかし、背面にカバーがないと通せないと言われたので、スパルコから専用カバーを取り寄せて装着、その後は無事に車検を通せた。
ちなみにシートレールは、大阪のラストラーダの製品を装着していたが、そちらも問題はなかった。

そして3年くらい前(2017年3月時点)、再びスパルコフルバケットシート付き車両で車検を通そうとしたのだが、とあるイベントでメーカー担当者から”これではもう車検には通らないよ”と言われた。当時お世話になった車検担当者からも懸念する回答をもらったので、それならばと、車検対応を謳うBRIDEセミバケットシートへ切り替えて通してきた。

スパルコフルバケットシートが通らない状況を軽く調査してみたが、やはり車検場によってまちまち。通るところもあるみたいだが、やはり、昔に比べたら通らないケースが増えてきつつあるのも事実の様子。
乗員安全性、シートレールの強度も含め、車内の安全性に懸念点が見受けられたら、車検員の判断で落とされる場合があるようだ。

車検場によって判断が統一されていないこの状況、チューニング・カスタマイズユーザーとしては納得がいかない所ではあるが、そういった状況を生み出している最大の原因は、スパルコ本社(もしくは日本の総代理店)が、日本全国の陸運局へ自社製品の安全性を保証する書類を提出していなかった事に起因している。

ちなみにBRIDEの製品は、車検対応品については書類を提出しているらしい。ストリートカーでBRIDEユーザーが多いのは、こういった安心保障の点もあるからなのかもしれない。

モータースポーツ向けユーザーを重視する方針だったからなのか、確かにスパルコは、これまでストリート向けユーザーにはあまり力をいれていない印象を受けていた。

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しかし、スパルコも2017年から変化していくようだ。今回の「東京オートサロン2017」では、高らかに自社製品の車検対応化へ取り組んでいく事をPRしていた。これまでスパルコ製品を愛用されていた方、スパルコのファンでいつかシートを装着してみたいと思っていた方には嬉しいニュースだろう。

この背景には、もちろんユーザーからの要望が多かったり、ライバルメーカーとのシェア争いの過熱化の要素もあっただろうが、ここ数年のナンバー付きモータースポーツの普及もあったからではないかと編者は見ている。ナンバー付きモータースポーツは、車検対応が必須のカテゴリーだからだ。

余分にシートを買って都度付け替える事もなく、普段乗りの車のままでサーキットへ行き、そのままタイムアタックやレースを楽しみ、大満足して帰宅する。
車検対応品の増加は、我々ユーザーに新たな楽しみ方を増やしてくれそうだ。

スパルコの車検対応化の現状は、今現在(2017年3月時点)では何も掴めていない。いずれタイミングを見てその後を取材してみるつもりだが、気になる方は、お近くの代理店へ問い合わせてみてほしい。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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