07
3月
2017

廃盤自動車部品も製造する555三恵工業

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自動車イベント「名古屋オートトレンド2017」で興味深いブースを見つけた。
それは滋賀県の自動車部品製造メーカー「三恵工業」の出展ブースで、555という自社ブランドよりラック&ピニオンやリンケージ周りのステアリングパーツ、サスペンションアームといった自動車補修部品を展示していた。
全て自社で開発、製造したものという。

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所狭しと並べられた、ランサーEXなど古い車の部品群。
その種類も、タイロットエンド、ラックエンド、アームシャフト、アイドラーアーム、サイドロッド、コントロールアーム、ピットマンアーム、ボールジョイント、スタビライザーリンク、クロスロッドとなっている。
もちろん新品だ。

お話を伺ってみたところ、ここ数年の旧車人気の高まりを受け、こういった古い車に使われていた部品の問い合わせが増えてきたため、自社でまだ型が残っている部品に限り、車種と数を絞っての再生産を始めたという。

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そして今回の自動車イベント「名古屋オートトレンド2017」。
こちらでは旧車だけの展示スペースが用意されており、トヨタ・セリカLB(通称ダルマセリカ)といった個人所有の旧車が数多く展示されていた。
そういった場がある事を知った「三恵工業」では、旧車部品を製造している事を広くPRできればと、こちらへブース出展を決めたという。

国内自動車メーカーが軒並み古い車部品を廃盤にしていく昨今。
部品再生産は旧車オーナーにはありがたい話だろう。
特にステアリングや足回りは、経年劣化でくたびれやすい箇所の一つ。
そこがシャキッとするだけでも見違えてくる。

最後に「三恵工業」担当者にこんな質問をしてみた。

”どんな車の補修部品でも再生産してくれるのか?”と。

回答はこうだ。

”あくまで自社で型が残っている車種に限られる。しかし、何百名かのバックオーダーが確約されるのなら、新規に型を制作して生産することは可能。まずは問い合わせてみて欲しい”。

【取材–文―写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力・お問い合わせ】
三恵工業

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