自動車向けなど様々な素材を取り扱う岐阜のサンワトレーディング株式会社。
会場ブースには流行のサスティナブルや大幅軽量化が見込める素材に、それらを使った試作品など数多く展示してきた。
今回はその中の一つ、超軽量ブレーキキャリパーに注目してみた。
素材として使われているのはマグネシウムリチウム合金(LZ91)。
その名の通りマグネシウム(Mg)とリチウム(Li)の合金素材であり、その密度はアルミ(AL)の2.69g/cm3に対して1.49。
パーセンテージにして-45%と約半分の軽さとなっている。
足回り、特にタイヤ・ホイール、アップライト、そしてブレーキキャリパーといったダンパー下部側に装着される部品全体の重さをバネ下重量と呼ぶが、これが軽いと車体重量を数倍軽くしたのと同様の効果が得られる。
わかりやすいところでは車体の機敏さアップや軽快なフットワークがあげられるが、人間で例えるなら、重い靴と軽い靴を履いて走った時の感覚を思い描くといいかもしれない。

同じ合金を使ったアルミホイールも展示
重量増の傾向にある今時の車に対し、この超軽量素材はどこのメーカーも魅力的に映るはず。
採用する車は果たして現れるか?
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
サンワトレーディング株式会社