【東京オートサロン2022】機能性本位が理念の近藤エンジニアリングのスバルWRX STI
東京オートサロン2022取材記事。
ストリートからサーキットという過酷な環境下でも、パフォーマンスを最大限に発揮させるべくチューニングされたこのスバルWRX STI。
大阪のチューニングショップ近藤エンジニアリングが手掛けたこの車は、Jun Autoメカニックで数々のデモカーを作りあげた名チューナー 近藤秀一 氏の拘りが随所に散りばめられている。
まずエンジン周り。
ターボチャージャーはIHI製S208タービン。
冷却系には軽量コンパクトながら、さらに冷却性能を向上させたDRL製ターンフロー式サイドラジエターがフィッティングされている。
自社製品ブランドである匠プロジェクトからは、エアインテークガイドパネルとリンクルオルタネーターを採用。
エンジンルーム内へのエアの整流と、どんな状況でも安定して電力が供給できるよう対応している。
そして最終仕上げは、ECUTEXと呼ばれるコンピュータの現車合わせセッティング。
全体が最適なバランスとなるよう、細かく煮詰められている。
次は排気系。
こちらには、匠プロジェクトの極フルチタンマフラーとエキマニが取り付けられている。
エキマニは排気漏れしにくい設計となっており、セカンダリーパイプの拡大と可能な限り管長を取るレイアウトにした事で、排気効率と低中速域のパワー/トルクを向上させている。
マフラーはその名の通りフルチタン製。
絞り無しのフルストレート構造となっており、排気効率向上と軽量化を達成している。
次は外装関係。
こちらも匠プロジェクトのエアロボンネット、リップスポイラー、カーボンディフューザー、ラジエターエアダクト、ブレーキダクト、カーボンカナードで固められている。
見た目のカッコ良さに目を奪われがちだが、そこは機能性本位な近藤エンジニアリング。
車を通過するエアの流れを積極的にコントロールする事で、ダウンフォースの獲得やエンジン内部からの排熱の促進、ブレーキ周りの冷却などに利用しようと工夫されている。
もちろんストリートでの使い勝手も考慮されており、特にボンネットは、裏骨を上手く活用して雨水進入を防ぐ構造となっている。
最後に足回りとブレーキ系。
ダンパーには、匠プロジェクトの全長フルタップ式オリジナル車高調を装着。
これは、セミオーダーメイドによるワンオフ仕様を前提とした製品で、車両やステージ、オーナーの好みに合わせて最適なセッティングが取れるよう、スプリングから減衰力、ピロアッパーに至るまで幅広い選択が出来るようになっている。
そしてブレーキローターは、優れたパフォーマンスを発揮してくれる匠プロジェクトのビッグローターキットを採用。
サーキット等の高速域からの急減速や周回を多く重ねても、安定した効きとフィーリングをもたらしてくれる。
プロの職人が徹底的に磨きあげたと言える、これらスバルWRX STIや珠玉のチューニングパーツ達。
愛車のパフォーマンスをとことん追求したい方なら、近藤エンジニアリングの門を叩けば、きっと満足いく提案がもらえる事だろう。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
株式会社近藤エンジニアリング
東京オートサロン事務局