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高ホールド性なリクライニングフルバケットシート「ストラディアⅢ」


人とくるまのテクノロジー展2021取材の番外編。
出展予定だったものの、リアル展示会の中止に伴い取り止めた企業を特別にピックアップしていく。
今回は、JMIA(日本自動車レース工業会)の会員企業であるブリッド株式会社製品のバケットシート「ストラディアⅢ」を紹介する。
※本記事中の情報、画像の商用利用、無断転載を禁じます。

ストラディアⅢ」は今年の2021年2月に発売された新製品で、これまでブリッドの培ってきたノウハウをフルに生かして開発された。

開発コンセプトは”ストリートユーザーが街乗りからサーキットまでステージを選ばずスポーツ走行を楽しめるシート”。

前モデル「ストラディアⅡ」ではセミバケットシートの表記があったが「ストラディアⅢ」ではその表記が外れている事からも、これまでのストラディアシリーズのコンセプト”フルバケットシートに匹敵する高い剛性とホールド性にリクライニング機構と乗降性を合わせ持つシート”を発展させ、よりフルバケットシートへ近付けて進化させたものとなっている。

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ストラディア3開発中の1枚
(C) ブリッド㈱

フルバケットシートへ近付けるにあたりポイントとなったのは、高剛性化と高いホールド性能の実現。

その実現のため、まずは3D-CADによる解析と設計で様々な試作モデルを制作。
その後、幾度もの強度試験を繰り返しながら、要求に見合う材質の選定や形状デザインを進めていった結果、後述の小型リクライニング機構を包み込む新たなボーンフレームと、フルバケットシート「ジータⅣ」のデザインを継承したモノコック構造のボディシェル開発に成功。
それにより、前モデルに対してフレームの耐荷重強度が200%、ねじれ強度が40%、バックレスト前突強度が15%と、それぞれ大幅に向上。
ボディシェルもショルダーが深く入り込む形状とした事で、より高いホールド性能が得られるようになった。

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(C) ブリッド㈱

リクライニング機構も新開発されており、コンパクト化設計ながら、前モデルより精度と強度が各段にアップ。
有段階調整にありがちなバックラッシュ(遊び)やガタを極限まで少なくしている。
さらに「ストラディアⅢ」では、操作性、利便性、耐久性、室内の省スペース化などを考慮して、ワンタッチ式リクライニングレバーを採用。
普段の使い勝手をより高めている。

座部、腿部クッションには、専用設計の高密度発泡ウレタンを採用。
またモータースポーツなどサーキット走行を楽しむ方々からの要求に応えるべく、新たに、HANS等のFHR(頭頚部保護)システムへ対応する大型ベルトホールと6点式ハーネス用ベルトホールも座面下部へ設置されている。

そして、ブリッドと言えば独自技術の「ローマックスシステム」
ドライバーポジションをより低くセンター位置に補正できるこのシステムは、「ストラディアⅢ」でも対応している。
スポーツ走行にはドライバーが納得のいくポジション調整が必要不可欠なだけに、ドライビングポジションに拘りを持つ方でもこれなら安心だろう。

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ブリッドでは、ストリートからこちらのXEROのような、FIA格式のモータースポーツ競技にまで対応する製品を開発、リリースしている。
(C) ブリッド㈱
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ブリッドでは、スーパー耐久レースなど様々なモータースポーツへ参戦。
そこから得られたデータを自社製品開発に生かしている。
(C) ブリッド㈱

ナンバー付きレースも人気の昨今のモータースポーツだが、このバケットシート「ストラディアⅢ」なら、街乗り中にそのままサーキットへ向かいタイムアタックなりレースへ参加後、そのまま帰宅するなんていう楽しみ方にも十分活躍してくれそうだ。

【文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【オンライン取材協力 – 写真協力 – お問合せ】
日本自動車レース工業会(JIMA)
ブリッド株式会社

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。