20210623_JMIA日本自動車レース工業会_純国産レーシングカー_レース産業_技術

世界基準の国産レーシングカーを作る

人とくるまのテクノロジー展2021取材記事
今回は、JMIA(日本自動車レース工業会)の活動について紹介していく。

JMIA(日本自動車レース工業会)は2008年に発足したNPO法人で、「自動車レースは自動車開発技術の戦いである」ことを原点に「技術とレース産業を育成することによって日本の自動車レースの発展振興を図る」ことを理念に活動している。

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JMIAにはこれら多くの企業が会員として入会している。(2021年5月31日現在)
(C)JMIA
商用利用、無断転載を禁じます

この活動では、レース産業に関わる多くの企業同士で、それぞれの得意技術を密接に連携させて磨き、発展させていく事で世界に誇れる日本発のものを作りだしたいと、現在は世界基準の国産レーシングカーや開発、製造支援を目標に定めている。
これまでにフォーミュラ20JAF-F4FIA-F4FIA F3R(Formula Regional)規格それぞれの車体と、SUPER-GT(GT300クラス)のマザーシャシーではJMIAの会員各企業が連携して開発、製造、供給を行っており、特にJAF-F4FIA-F4FIA F3R(Formula Regional)では多くのシェアを築くまでになっている。
今後はさらなる開発を進めて技術を蓄積、発展させていきながら、いずれはスーパーフォーミュラ車両の開発・製造支援をも視野に取り組んでいくという。

長時間マシンやエンジンに多大な負荷を掛けながら戦う自動車レースでは、車体やそれらを構成する各部品の品質、精度、信頼性、耐久性には高い要求性能が求めらる。
そのため、技術を鍛える場としても最適と言われている。
そしてそのような中で磨かれた技術を用いれば、一般とは比較にならない程の高品質、高精度な製品を作り出す事さえ可能となってくる。
JMIAの会員企業、全ての力が結集すれば、一体どのようなものを作り出せるのだろう?
想像するだけ興味が尽きない。

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(C)童夢 / JMIA
商用利用、無断転載を禁じます

そういえば今から25年以上前、株式会社 童夢(DOME)では、国内企業の力を結集して純国産F1マシンを世界に送り出すプロジェクトを進めていた。
古参のモータースポーツファンなら、その時の事をよく覚えている事だろう。
残念ながら夢半ばでプロジェクトは終了となったが、今日のJMIAの取り組みで、その夢も再燃しそうに思えてくる。
それこそ、日本の自動車レース文化のさらなる盛り上がりに繋がるのではないだろうか?

本来なら、こうしたJMIAの取り組みをリアルな場で多くの企業担当者に見て頂きたかったところだが、それも叶わず残念でならない。
その代わりとして当メディアで紹介させて頂く事となったが、ここでJMIAのご厚意で会長の鮒子田 寛氏からコメントを頂いたのでここに紹介したい。

— [JMIA会長 鮒子田 寛] —
JMIA(日本自動車レース工業会)は、「自動車レースは自動車開発技術の戦いである」を原点に、「技術とレース産業を育成することによって日本の自動車レースの発展振興を図る」ことを理念として、日本の自動車レース関連企業約50社が参画し活動しているNPO法人です。
自動車レース産業には、企画、デザイン、設計、試作、評価などの開発技術や加工、部品、電機電子、材料、ソフトウェアなどの要素・基礎技術が必要とされます。
そして日本のレース産業界には、これらの優秀な技術力・製品を持つ企業が数多く存在します。

しかしながら、その多くは中小企業であり、持てる力が十分に活用されていないのが現状です。
日本のレース産業界の持つポテンシャルをフルに発揮するには、これらの企業とカスタマー・ユーザーとが密接に連携する必要があります。
そこでJMIA(日本自動車レース工業会)として人とくるまのテクノロジー展に出展し、会員企業をはじめとする、日本のレース産業の技術を発信していく事となりました。
ぜひとも多くの皆様にレース産業界の誇る技術や製品をご覧頂き、今後ともJMIA(日本自動車レース工業会)の活動にご注目頂けたらと思います。
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【文】
編者(REVOLT-IS

【オンライン取材協力 – 写真協力 – お問合せ】
JMIA 日本自動車レース工業会

【写真協力】
株式会社 童夢

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。