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オン/オフで違う顔を見せる自動車グリル

20210608_市光工業_e-グリル_ヴァレオ_加飾パネル
(C) ICHIKOH / Valeo / DNP
商用利用、無断転載を禁じます。

人とくるまのテクノロジー展2021の取材記事。
今回は市光工業株式会社の「e-Grille」を紹介する。
※本記事中の情報、画像の商用利用、無断転載を禁じます。

「e-Grille」とは、市光工業得意のライティング技術を応用したデザイングリル。
機能をONにする事で、グリルを透過するように新たな光のデザインが浮かび上がる仕組みで、グリルデザインをさらに強調させたり、車に違った印象を持たせる事ができる。
さらに、グラフィック越しに浮かび上がる光の文字でウェルカムアニメーションを表示させたり、EV車両ではグリル上に充電中、充電完了を表す表示をさせたり等、外部とのコミュニケーションデバイスとしての応用も期待できる。

20210608_市光工業_e-グリル_ヴァレオ_加飾パネル_02
機能OFFの状態。
(C) ICHIKOH / Valeo / DNP
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20210608_市光工業_e-グリル_ヴァレオ_加飾パネル_03
機能ONの状態
(C) ICHIKOH / Valeo / DNP
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20210608_市光工業_e-グリル_ヴァレオ_加飾パネル_01
機能ONの状態(別角度)
(C) ICHIKOH / Valeo / DNP
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近年、車のグリルについては、自動車の電動化により「エンジン冷却のための吸気」というラジエターグリルとしての機能が縮小傾向にある。
反面デザイン自由度が高くなっており、その車の象徴、ブランドイメージとなる役割を担うようになってきている。

そんな時代の要求に合わせ、市光工業はグリルデザインとライティング技術を融合した「e-Grille」を着想。
今回の展示会発表となった。

展示のプロトタイプモデルには、光を透過させる「加飾パネル」がアウターレンズ部分に採用されている。
これは大日本印刷株式会社が開発したもので、意匠性の高い加飾印刷と任意の場所だけ光を透過する特性を併せ持った次世代の「加飾パネル」。
たとえ白色光でも、表面に印刷された柄に影響されず発光形状を美しく表示できるので、ライト点灯時と消灯時で別の印象を持たせたりエンブレムにも活用したりなど、その応用範囲はとても広く感じられる。

今後登場する新型車では、フロントグリルやエンブレムにも注目が必要かもしれない。
また、自動車カスタマイズやドレスアップパーツとしての登場にも期待したい技術だ。

【文】
編者(REVOLT-IS

【オンライン取材協力 – 写真協力 – お問合せ】
市光工業株式会社
株式会社ヴァレオジャパン
DNP大日本印刷株式会社
人とくるまのテクノロジー展事務局