ホイール等の車部品への応用が期待される超軽量合金
人とくるまのテクノロジー展2021の取材記事。
今回はサンワトレーディング株式会社の「LZ91マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金」を紹介する。
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この合金は主に以下の特性がある。
- 超軽量
- 高強度
- 小異方性
- 延伸性
- EMI特性
- 優れた成型性や機械特性
- 熱放射性が良い
- 振動吸収力に優れる
現在、自動車ホイールをはじめ2次構造部品への応用が期待されている。
その名の通り、マグネシウムにリチウムを加えて生成された合金で、製造するのは台湾のAmli Materials Technology社。
多くの特性の中で軽さに一番驚いてしまう。
なんと従来のアルミニウムに対して約45%の軽量化となっており、比重も、これまでのマグネシウム合金が1.8なのに対して1.5と小さくなっている。
次に引張強度。
こちらは従来品に近い数値との事で、さらなる強度向上を目指して開発が進められている。
成形法は鍛造、圧延、スタンピング、鋳造、射出など、用途に合わせて対応可能。
供給形状もスラブ、プレート、ビレット、チップと各種ある。
材料設計から加工まで要望に合わせてフォローするサービスもあるので、ぜひお問い合わせ頂きたいそうだ。
【文】
編者(REVOLT-IS)
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サンワトレーディング株式会社
人とくるまのテクノロジー展事務局