公道走行可能なミシュランの旧車向けラリー用タイヤ
昔から最新の車だけでなく、70年代や80年代の旧車、クラシックカー向けタイヤもラインナップに加えているミシュラン。
オートモビルカウンシル2021会場での出展ブースを眺めていたところ、いかにもレーシングタイヤ然としたタイヤを目にした。
クラシックカーラリー向けに開発された「TBシリーズ」だ。
ブースに展示されていたのは、TB15+とTB5+F という二種類。
それぞれTB15、TB5として開発、製造されていたもので、2020年よりタイヤコンパウンドが一新された事により、製品名に+(プラス)表記が加わった。
キャラクターとしては、TB15+はウェット路面向け、TB5+はドライ路面向けのようで、TB5+にはさらにソフトコンパウンドのTB5+FとミディアムコンパウンドのTB5+Rがラインナップされている。
どのタイヤも短いサイドウォール、幅広いトレッド幅、必要最小限なタイヤ溝の深さ、軽量設計となっており、TB5+ではドライ路面で優れたハンドリングとしっかりしたトラクションが得られ、TB15+ではウェット路面で安定したグリップ性能を発揮するという。
さらに公道走行可能と謳っている事もあり、街乗りや高速道路でも普通に走行できるそうだ。
サーキットやラリー競技だけでなく、近年流行っている公道ヒルクライム、群馬サイクルスポーツセンターで開催されている峠アタックで使ってみるのも面白いかもしれない。
尚、70年代、80年代製造の旧車、クラシックカー向けという事もあり、用意されたタイヤサイズは13インチ~15インチと小さいものが中心。
全てチューブレスとなっている。
日本国内でも取扱店がいくつかあるようで、Google検索でも色々ヒットするが、輸入タイヤなためか入荷待ちとなっているサイズもあるようだ。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)