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どんな車の色も最速でご用意 – MINIMIX(武蔵ホルト)


”色情報がわかれば、どんな車の色でもその場で用意できます!!”。
そう豪語するのは、車の補修用品、塗料、ケミカル類を販売する武蔵ホルト
こちらでは、独自開発したペイント調色システム「MINIMIX」を使っての特注色の販売方式を展開しており、それを使えば、その場で誰でも簡単に、希望の色のスプレー缶や筆塗りのカラータッチを作る事が出来るという。

一般には目にする機会が少ないというそのシステム。
一体どんなものなのか?
取材を申し込んでみたところ、”それなら一度弊社で体験してみませんか?”との有難いご提案を頂いたので、喜んで受ける事にした。

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こちらがMINIMIX。カラーペイントスプレーを作成するシステムとなっている。
その構成は、エアーコンプレッサーからの圧力で充填する機器と計量器、それと各原液(コンク)にこれらを載せるキャスター付きワゴンというシンプルなもの。

まず専用のWEB画面でメーカー名、車種、色番号を入力。
すると使う原液(コンク)と分量(グラム)が一覧表示される。

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こちらはWEB画面を印刷したもの。
サンプルでマツダ3のテーマカラーの情報を表示してみた。
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こちらもWEB画面を印刷したもの。
サンプルでマツダ・ランティスクーペのテーマカラーの情報を表示してみた。

今回はなるべく珍しい色をと、マツダ・ランティスクーペのスパークルグリーンメタリックを作る事にした。

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ワゴン上段に並べているこれらが今回使う原液(コンク)。
一つのカラーを作るだけで、これだけの種類が必要になる事もある。
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情報に従い、計量器に乗せた紙カップへ原液(コンク)を注いでいく。

紙コップを計量器に載せ、指示された通り、各色順番に指定の分量になるまで注いで計量していく。
全て注ぎ終わったら木ベラで撹拌。
色合いが落ち着いたところで、いよいよスプレー缶を準備する。

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このようにサポートカップの中に作成した塗料を流しこんでおく。
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空のスプレー缶をこのようにセッティングする。

空のスプレー缶の蓋とノズルを外し、蓋からさらに上蓋だけ外して充填機器内の上部にセット。
そしてスプレー缶へは金属製のサポートカップを取り付け、その中へ残ったスプレー缶の蓋を上下逆向きにはめ込んでいく。
その中へ先ほど撹拌した塗料を流し込み、そのまま充填機器内部へ装着すれば準備完了。

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©武蔵ホルト
充填機器にセットしたらスタンバイOK。
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真ん中の黒い円筒形が、エアー圧力でサポートカップ内の塗料をスプレー缶へ圧しこんでいく。

あとは機器の蓋を閉めるだけ。
注入されるエアー圧力で充填が開始され、エアーの音が変われば充填完了となる。
※以下リンク先動画も合わせてご覧頂きたい。

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こちらが充填機器から外した直後の状態。
塗料が押し込まれている事がわかる。

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サポートカップを外し、蓋とノズルを再装着した状態。
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蓋内に残った塗料は色見本となる。

サポートカップを外し、そこからスプレー缶の蓋を外す。
充填したスプレー缶へ、ノズルと先の蓋を再装着すれば完成となる。

ここまでの工程でポイントとなるのが、色の計量。
各原液に提示された分量を間違えると違う色になったり、最後の原液で分量を間違えると容量オーバーとなる。
また原液によって粘性の高いものから低いもの、クリアや粉状のものなど様々な種類があるため、下手に同じ力加減で注ぐと入れすぎたりする事もある。

これらを注意、防止するため、次を注ぐ前の計量器のリセットを必ず行う事と、原液毎に、注ぐ時の角度や力の入れ具合を柔軟に変えていくのがコツとなっている。
ただ多くはだいたい3滴で1gとなるようなので、これを目安に作業していけばまず間違える事はない。
実際、導入先でも最初こそ戸惑いがあったものの、慣れてきたのか今ではどこも手早く行えるようなったという。

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ペイント調色システム「MINIMIX」は、既にオートバックスなどの全国のカーショップ、量販店の多くへ導入が進んでいる。

このシステム一番のメリットは、お客様を長く待たせない点にある。
昔も今も、新たな車が生み出されると同時に新たな色が次々と生み出されており、その種類はもはや数えきれない。
その全てを在庫するのは無理があるし、在庫ロスのリスクも高めてしまう。
かと言って売れ筋の色だけだと、その他の色を求めるお客様には入荷まで数日待ってもらう事になる。

であれば、必要に応じてその場で希望の色を作り出し、その都度スプレー缶や専用ボトルに充填して販売すればいい。
「MINIMIX」があれば無駄に在庫を持つ必要もなく、お客様に入荷待ちを強いる事もなくなるというわけだ。

また、本システム自身がそれ程複雑なシステムではないため、慣れるまでにそう時間はかからない。
さらに、塗料の充填には多くのショップが持つエアコンプレッサーがそのまま使えるため、新たな設備投資の必要もない。
キャスター付きワゴンでどこでも気軽に配置できるしで、導入する側としても良い事尽くめだろう。

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そして武蔵ホルトならではの特徴として2つあげられる。

まず原色(コンク)の濃さと成分。
武蔵ホルトではただ色を塗るというのではなく、作業効率の向上と耐久性の維持を合わせもつ製品開発に力を入れている。
今回の製品では、”少ない塗装回数で下地を隠す高い隠蔽力”、”塗装後の塗膜乾燥の早さ”、”色に合わせた乾燥時間や乾燥割合の調整”、”複数融合ポリマーによる高い対候性と耐久性”、”メタリック系塗料に含まれるアルミフレークの配向性制御”という特性を持たせている。
日常の合間にDIYで塗装したい方にとって、これらの特性はとても助かるはず。

次に原色(コンク)の豊富なラインナップ。
この色は作れませんという事がないよう、あまり使いそうにない種類のものまで取り揃えてある。
もちろん、発表されたばかりの新色のデータを揃えるのは少し時間がかかるが(そもそも自動車メーカーから色データが提供されるわけではないので、解析に少し時間を有する)、それでも、工場生産を待つのに比べたら遥かに早い。
緊急で必要となる場合もあるだけに、この早さはとてもありがたい。

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さて、この「MINIMIX」を使った特注色の作成だが、全国のこちらのショップで対応してくれる。
ただ万が一近くになければ、楽天の通販サイトからのオーダーも可能だ。
この場合は数日待つ必要があるが、休業日を除いて1~2日以内で発送するようになっている。

”こすってしまい目立つから直に補修を行いたい”、”DIYで塗装中に追加で塗料が必要になってしまった”等という我々の困ったへの力強い味方となりえるペイント調色システム「MINIMIX」
その存在はぜひ覚えておこう。

【取材 – 写真 – 文 】
編者(REVOLT-IS

【写真 – 取材協力 – 問い合わせ先】
武蔵ホルト
MINIMIX

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。