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O2センサー故障は燃費悪化の要因に – NGKからの提案

エンジンの点火プラグや各種センサー等を開発するNGK(日本特殊陶業株式会社)では、車のコンディションを良好に保たせると共に環境にも配慮するため、NGKならではの予防整備、予防交換の必要性を広く一般に訴えている。
そんな中、今回の国際オートアフターマーケットEXPO2021ではO2センサーに着目したコンテンツを公開。
なぜ予防整備、予防交換が必要なのかを詳しく解説して頂いた。

O2センサーは、マフラー前に装着されている三元触媒の後ろまたは前後に装着されている。
その役割は、エンジンからの排出ガスに含まれる酸素量を検知する事。
その情報を元にECUでは、エンジンへ送る混合気(ガソリンと空気が混じり合う気体)が三元触媒がもっとも効率良く機能する理論空燃比となるよう、混合気を作る際にガソリン量を増減させて制御している。
ちなみに直噴エンジンでは、混合気ではなくエンジン内に直接噴射するガソリン量の増減で理論空燃比となるよう制御する。

もしO2センサーが故障した場合、理論空燃比への制御が出来なくなるためエンジンの故障警告灯が点灯し、その後はエンジンを壊さないよう、混合気に使われるガソリン量が増量傾向となるフェイルセーフが働く事となる。
その状態では余計にガソリンを消費してしまうので燃費が悪化するし、三元触媒も正常に機能しなくなるため、浄化しきれないまま有害な排出ガスを吐き続ける事になる。
なにより、警告灯が点いていたら車検も不合格となってしまう。

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赤枠部分がO2センサー

燃費の悪化量を具体的な数値で見てみると、正常時がリッター22.1km(WLTCモード)だった場合、O2センサー故障ではリッター15.5km(WLTCモード)。
その差はリッター6.6kmで、燃料代に換算すると約1.4倍となる。
これはちょっと無視できない数値だ。

無駄なガソリン消費を防ぐためにも、O2センサー不調はいち早く見つけ出して交換しておきたい。

そのためのチェックポイントとして真っ先に確認したいのは、やはりエンジンの故障警告灯。
どれがそうなのかわからない方は、すぐにでも愛車のマニュアルを引っ張りだして確認しておこう。
そして点灯していたらすぐに近くのディーラーか整備工場へ車を持ち込み、故障診断機による故障箇所の絞り込みと点検をお願いしよう。
そこでO2センサー故障と言われたら、すぐにセンサー交換作業を依頼すればいい。

ただこれも一つの指標であり、O2センサーの故障と言っても様々な事象が起こりうるため、必ず警告灯が点くとも限らない。
ディーラーや整備工場備え付けの故障診断機でも見つけ出す事が難しい場合もあるため、ここはやはり、O2センサー自体の定期点検をやってもらうのが確実だ。
早期の発見でトラブルの兆候を潰しておけば、ダメージもそれ以上広がる事はなく、ガソリン代や修理費が余計にかさむ事もない。
まずは近くのディーラー、ショップ、整備工場へ相談してみよう。

【取材 – 文】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – センサーの問い合わせ先】
日本特殊陶業株式会社

【写真協力】
棗(Natsume)もよさん
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ういうい@ウィーさん
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編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。