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車用メーター不具合問題へのトラストの取り組み

無機EL技術を使った車用メーターとして一躍注目を浴びた「Sirius Vision」と「Sirius Unify」。
2017年に発表されて数年が経ったところで改めてSNS上での評価を探ってみたところ、驚いた事に悪評の多さが目立つ結果に。
そこで、開発元であるトラスト(TRUST)へ現在までの状況、取り組みについてDMでの取材を敢行。
頂いた回答を元に「Sirius Vision」と「Sirius Unify」の現状についてまとめてみた。

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まず収集した悪評を精査し、その中から実際に利用された方の声を拾っていくと以下の点に絞られてくる。

・ディスプレイのドットが保証期間内で欠けてくる
・昼間は見えにくい、ダッシュボードに置くと昼間はほとんど見えない
・高温になると表示エラーが発生
・台座のガタツキ
・角度調整幅が少ない
・高額
当Twitterで寄せられたリプライ、引用RTなどから引用)

こうした問題についてトラストに伺ったところ、量産時にバラツキや個体差が出てしまうケースがあったという。
それが原因となり、製品によって表示不良や接触不良という不具合を発生させてしまう事になったそうだ。

そのうえで今回得られたを悪評を追いかけてみると、元々他メーターに比べてインパクトが大きかった事もあり、その不具合が購入者からネット等で伝えられた事でより注目を浴びてしまい、過去製品に対する先入観や思い込みまで加わり悪評として拡散されたようだ。

もちろん、購入した側からしたらたまったものではない。
特に競合製品に比べて倍近い価格であり、いつでも車の状況を正確に安定して示す必要があるだけに表示不具合は論外だ。
いくら見た目がカッコ良くとも、短期間で壊れてしまってはあまりにコストパフォーマンスが悪すぎる。
何より車のコンディションが悪いのに誤標示でドライバーに問題無しと判断されたら、最悪車を壊す事にも繋がりかねない。

寄せられるお客様からのクレームをトラストでは深刻に受け止め、さっそく調査と対応を協議。
まず個体差が出ていた原因調査を行い、問題点を突き止められたのでその対策を実施したとの事。
現在の製品ロットは全て対策品となっているので、安心して頂きたいそうだ。

ただ旧ロットの製品含め、もし保証期間内で何らか不具合が発生した場合は、トラスト側で無償での交換や修理、対策を迅速に行える体制を整えている。
その修理期間は製品到着後で約1週間ほど。
既に何件かの交換、修理対応を行ってきたそうだが、対応完了後では大きな問題なく使えているようで、購入された方々からも正常に使えているとの話を聞いている。
これまでに発覚した問題や製品の更新が必要な場合はWEBサイト上で随時公開していくそうで、気になった方はWEBサイトをチェックするか、すぐに問い合わせてほしいそうだ。

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現在もトラスト側では、寄せられるお客様からのクレームや感想、意見を社内全体で情報共有しつつ、現行製品のさらなるテストやアップデートを行いながら、次の製品開発へ生かすべく奮闘されている。
メーターという機能上、価格もこなれて安心安定の従来型メーター製品を選ぶ方は多いだろう。
ただ未来的な印象を持つ「Sirius Vision」と「Sirius Unify」は、特に同じような未来的メーター、インテリアを採用している近年の車とのマッチングが良く、それを付けておくだけでも他車とは違った優越感を浸れるはず。
またその特徴を生かした取り付けと扱いをしていけばいいようで、感想を頂いた方の中には、色々と工夫されている方も見られた。

近年購入された方や修理後の声を拾ってみた。

・薄暗い所や夜間の方が外からも見えるのでインパクト有り。個人的に大満足。
・2年間使って故障はない。壊れるにも理由があると思うのでどれだけ気をつけてあげれるかだと思う。
・コントロールユニットが使いやすくて3連とかする人にはオススメかなと思う。あと数字の雰囲気などがおとなしめなので旧車などでも合いそう。
・針の動きの滑らかさが微妙な感じだけど、不満が出るほどではない。
・修理後、今のところ大丈夫。
・真夏の炎天下でメーター見えなくなる事もあるけど、冷めれば問題なし。
当Twitterで寄せられたリプライ、引用RTなどから引用)

未来的メーターを選ぶか?従来のメーターを選ぶか?
もちろん購入者の考え、嗜好、予算で決めればいいが、今回紹介した「Sirius Vision」と「Sirius Unify」は、その特性をしっかり理解して扱えるなら選択肢に入れても問題はなさそうだ。
いずれ機会を見て当メディアでもテストレビューを行い、「Sirius Vision」と「Sirius Unify」の今後に迫れたらと思う。

最後に、製品保証について以下の内容を紹介しておく。

保証書内に記入したお買求め日より、1年間の保証になります。
お客様の正常な使用状態で、故障が発生した場合のみ有効です。
販売店名・お買上げ年月日のご記入は、必ずお買求め販売店にお申付けください。
販売店名・お買上げ年月日のご記入なき場合、または訂正したと思われる場合など保証無効となります。
保証書の再発行はいたしませんので、大切にご保管ください。
(トラストWEBサイトより抜粋)

例え昔から日本製品の品質が良くなかなか壊れないという伝統があるからとは言え、メーカー側がこう謳っている以上、理解しない、守らないまま製品を使いこの保証の範囲外となってしまうと、さすがに購入者サイドの問題と言われても仕方がない。
高額製品を購入するなら、例え面倒でもこういった保証内容は必ずチェックして対応しておこう。

【文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – お問合せ】
TRUST
シリウスシリーズの不具合について

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。