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ストリート × モータースポーツ – IMSA Z32 300ZX

1990年代にアメリカのモータースポーツカテゴリー「IMSA」で大活躍した日産フェアレディZ32 300ZXのレーシングマシン
そして1989年から2000年まで長きの間、従来モデルにはないワイド&ローなスタイリングで巷を魅了し続けたストリートカーの日産フェアレディZ32 300ZX。
この二つが掛け合わさった画期的なイベントが開催された。

その名も”IMSA囲う会”。

一見するとどこにでもいるZ32だけのオフラインミーティングのようだが、他と違うのは、そこに本物のレーシングマシン「IMSA Z32 300ZX」が密接に絡んでいる事。
果たしてどのようなイベントだったのか?
当日の模様をお伝えしていく。

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会場となったのは富士スピードウェイの第7駐車場。
絶好のお出かけ日和となった蒼天の空の元、朝も早くから様々なZ32型フェアレディZが集まってくる。
さっそく会場の駐車区画へ整列誘導させていくのかと思いきや、なにやら順番待ちのZ32もちらほら。
実はここで、本イベントの目玉コンテンツの一つが行われていた。

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それは、会場への到着順にあのIMSA Z32 300ZXと愛車を並べての記念撮影を行って頂くというもの。
もちろん希望者は全員参加する事ができ、撮影後に駐車スペースへ誘導する段取りとなっている。
この撮影セッションためにと、なんと主催者は高所作業車まで手配する力のいれよう。
これにより水平からだけではなく、上空から見下ろすアングルでの撮影サービスも提供できるようにしていた。
後日、参加者全員に配信されたそれらの写真は誰もがとても満足されたようで、PCやスマホの待ち受け画像にした方が続出。
その様子は、公式カメラマンであるCandytuftさんのTwitterでチェックできる。

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今年は新型コロナの影響もあり、毎年5月に開催されていたオールフェアレディZミーティングも中止となってしまっただけに、このようなイベントが開かれる事をZオーナーは心待ちにしていたに違いない。
直前まで開催日をシークレットにしていたにも関わらず、最終的には100台以上ものZ32が集結。
久々のイベント参加、久々の交流を楽しもうと、さっそくあちこちで車談義や写真撮影などで盛り上がっていた。

参加オーナーの世代を見てみると、家族やカップル、年配の方から、思っていたより若者の姿を多く見かけた。
そのせいか集まったZ32も弄り方、楽しみ方に偏りは感じられず、それこそ多種多様なZ32スタイルばかりで、車を見て回られた方々には良い刺激になったに違いない。
また別記事で、その中からいくつかピックアップしたものを紹介出来ればと思う。

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開会式がスタート。
主催で発起人のYUMAさんと、モータースポーツが好きすぎてIMSA Z32 300ZXのオーナーにまでなってしまった株式会社PEAKS代表の細井さんがご挨拶。
このお二人とその仲間達の尽力により、このコロナ過での本イベント開催に漕ぎつける事ができた。

”今日はせっかくの機会なので、傷とか遠慮せずIMSA Z32 300ZXに見て触れてほしい”

と述べられ、挨拶が締められた。

何人かに伺ってみたところ、

”このIMSA Z32 300ZXは自分の中で特別なんです”
”これを見るためにはるばるやってきました”
”もう感動です”、といった感じで喜びの声ばかり。

イベントの合間、熱心に写真を撮るのはもちろんの事、運転席や各部を覗きこんで入念にチェックする人や、実際に運転席に座らせてもらうなど思い思いにこのマシンを堪能されていた。

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ストリートカーだけでなく、ラジコンやミニチュアカーとのコラボショットも。
とあるZ32好きのご両親の元で育てられた息子さんが所有しているもので、”ようやく本物と会わせる事が出来た”と感慨もひとしおだった。

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こちらは物販ブース。
絵師さん達が描くZ32のイラストや、IMSA Z32 300ZXオーナーが代表を務める株式会社PEAKSで制作したZ32専用シフトノブや試作中のワイングラスの展示などが行われていた。
以前別イベントでポストカードを購入した事があるが、どれも素晴らしい作品で、ポストカードやお部屋のインテリアに飾っておくのにちょうど良い物ばかり。
そしてシフトノブやワイングラスも秀逸
株式会社PEAKSではモータースポーツのようなハードな使用にも耐えうる金属部品加工を得意としており、様々なモータースポーツカテゴリへの支援も行っている。
それらの製品には、そんな鍛え抜かれた技術が生かされている。

どれも貴重な一品ものばかりで、事前情報からかこちらも多くの方がブースへ訪れていた。

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もう一つの目玉コンテンツが、こちらの株式会社CRUIZEのLED製品を紹介するセッション。
Z32のヘッドライトは暗いと今まで言われており、オーナーさんの間でも対策に頭を悩ませていたところ、同じように暗いと感じたCRUIZEの開発陣が奮起して明るいLEDヘッドライトバルブの開発に着手。
納得のいく製品をと丸2年の開発期間を経て、製品化に漕ぎつける事が出来たらしい。
その様子は、こちらのブログでもチェックして頂きたい。
長年頭を悩ませていた一つが解決できるとあって、会場でも多くのZ32オーナーが関心を寄せていた。

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さらに目玉コンテンツは次に移り、IMSA Z32 300ZXの分解ショーと走行準備に入る。
生のレーシングマシン、それも車体内部をここまで間近に見られる事は滅多にない事。
貴重な機会を逃すまいと参加者は大集結。

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日本での最後のレースで積まれていた4リッターV8NAエンジンが久しぶりの咆哮をあげる。
メンテナンスを担当したトランジットエンジニアリングジャパン の手腕がいかんなく発揮されたこのマシン。
調子はかなり良いようだ。

まずドライブするのはマシンオーナーの細井さん。
この日のために用意されたIMSA参戦当時をイメージしたレーシングスーツにヘルメットに身を包み、慣れた手つきでコックピットに滑りこむ。
仲間達の協力で再現されたスポンサーデカール効果も相まってか、当時感を見事に漂わせてくれている。

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いよいよ走行開始。
駐車場内だけに全開走行とまでは行かなかったが、それでも生で見るIMSA Z32 300ZXの走りを誰もが感動の面持ちで見つめていた。
SNSでその模様をあげたところやはり反響が大きく、この時に居られなかった事を残念がる声も見受けられた。

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これだけではない。
このIMSA Z32 300ZXがレストアされる事を知り真っ先に株式会社PEAKSの細井さんへコンタクトを取り、その情熱や思いのたけをぶつけてきたTAKAさんが、一般Z32オーナーを代表してドライブする権利を与えられた。
用意したIMPULロゴ入りレーシングスーツに身を包み、緊張の面持ちでマシンオーナーの細井さんからレクチャーを受ける。
それでも憧れのレーシングマシンを自身の手でドライブできるとあってか、まさに嬉しさが言葉にならないといった表情。
そして慎重にクラッチを繋ぎ走行開始。
ぎこちなさはあるものの特に問題もなく、慎重かつていねいな走りで周回をされていた。
走行終了直後、緊張から解放されたからか嬉しさと興奮が入り混じり、見事に裏返った声でインタビューに応えてくれた。

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さらに、主催者のYUMAさんもドライブできる事に。
こちらも興奮100%なテンションで自ら実況しつつ、貴重なIMSA Z32 300ZXのドライブを堪能されていた。
モータースポーツファンなら誰もが夢見る、自らの手によるレーシングマシンドライブ。
見ていた方々の多くはとっても羨ましかったに違いない。

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向かって左からマシンオーナーの細井さん、主催者のYUMAさん、TAKAさん。
ようやく実現できたこの機会に、三人とも大満足なご様子。

現地で撮影した走行の様子を動画でまとめてみた。
当時の様子を少しでも感じとって頂けたらと思う。

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無事に走行セッションが終わりイベントも閉幕へ。
あとは時間の許す限り、仲間同士での撮影セッションがスタート。
奇跡的な青空と雄大な富士山。
そこに沈む太陽が合わさるとあってか、Z32オーナーもカメラマンも夢中で写真を撮りまくっていた。

久しぶりなイベント開催、久しぶりな交流、そこへIMSA Z32 300ZXと触れ合える様々コンテンツが展開された事で、このコロナ過でのうっぷんもかなり晴れた事だろう。
誰もが大満足な顔で帰路についていった。

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さて忘れてはいけないのが、本イベントを支えたスタッフの皆さん。
皆、我々と同じ一般の車好きばかりで、一緒にZ32を盛り上げたいと全てボランティア参加。
中にはお客さんで来たものの、ぜひ協力したいとスタッフを駆ってでてくれた方もいたとか。
決して主催任せ、言われた事しかやらないのではなく各々で出来る事を協力し合い、会場でもどうやれば円滑に進行するか考え、率先して対応されていた。
なによりコロナ過でのイベント開催という事で、不特定対数の参加者が集まらないよう開催日直前まで日にちをシークレットにしたり、会場でもアルコール消毒液を配置し、参加者にもコロナ対策を徹底するよう呼びかけるなど気を配る配慮も良かったと思う。
特筆すべきは、一番の目玉コンテンツであるIMSA Z32 300ZXの当日準備にはプロのレーシングメカニックは携わっておらず、全て我々と同じ一般のZ32オーナー有志達が対応していた事。
その手際の良さには誰もがプロの方と勘違いしたほどだ。

イベント開催に批判的な意見も多い世の中だが、こうした方々のおかげで楽しくイベントが盛り上がれた事に、あらためて感謝したい。
そして今回が第一回開催で、普通なら大なり小なりトラブルが多発するものだが、遠目で見てるぶんには目立ったトラブルはなく、知るかぎり参加者からも不満の声が聞かれなかった事を付け加えておく。

【取材・文・写真】
編者

【取材協力 – 問い合わせ】
IMSA囲う会スタッフの皆さん
YUMAさん
株式会社PEAKS 細井さん

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。