20200815_RX7_走行距離92km_RZ_FD3S_新車

総走行距離92kmのマツダ・RX-7が買える?

世界唯一のロータリーエンジン搭載のリアルスポーツカー”マツダ・RX-7”。
国内外で今でも高い人気を誇り、FD3Sモデルの中古車価格では600万とか1,000万近い金額がつくまでになっている。
そんなRX-7がほぼ新車の状態で手に入れられるかも?と言ったら、あなたはどうする?

20200815_RX7_走行距離92km_RZ_FD3S_新車_04

こちらは先日幕張メッセで開催されたオートモビルカウンシル2020の会場。
国内外の多くの名車や貴重な車が展示されている中、ここAuto Romanブースにポツンと置かれていたノーマルのマツダ・RX-7(FD3S)。
外観は目新しさもなく来場客の多くがそのまま通り過ぎていく中、参考出品の表記からフルレストアした車両なのかもと思い担当者を捕まえて伺ってみると、なんと購入してから約92kmしか走らせていない新車と言ってもいいようなコンディションのRX-7らしい。

20200815_RX7_走行距離92km_RZ_FD3S_新車_01  20200815_RX7_走行距離92km_RZ_FD3S_新車_03

このRX-7は限定販売されたタイプRZモデル。
お話を伺ったところ、どうもこういった限定モデルや記念モデル、レアな車を集めたりするコレクターと呼ばれる方がいるそうで、このRX-7もその方が購入された一台らしい。
購入後も、ただガレージにカバーをかけて置いておくのではなくまるで博物館に飾る展示品を扱うかのように、紫外線や雨、埃、湿気などで車が傷まないよう、専用の保管施設で厳重に管理されていたんだとか。
実際、チェックしてみてもそのコンディションは大変素晴らしく、室内に至っては新車の香り、匂いまで残っているほど。
もちろんホイールやタイヤも当時のままだ。

20200815_RX7_走行距離92km_RZ_FD3S_新車?02

ではそんな貴重なRX-7がなぜここに展示されていたのか?
それは、そのコレクターの方から代理販売を依頼されたからで、それで購入希望者がいればという前提で、試しに展示してみる事にしたそうだ。
ただいざ値段を付けようとしたところ、話を聞いた方々から提示される金額が青天井で上がり続けてしまい(具体的な金額は聞けなかったが一般の方が容易に手が出せる金額ではないとの事)、そのあまりの影響力を考慮し、価格は掲載せず参考出品という形でとなったらしい。
実際、会場では特に大きく宣伝もせず、気になった方に対してのみ詳細を説明するスタンスが取られていた。

大人気のRX-7がほぼ新車で買える?
まるで夢のような話だが、恐らく一部富裕層でしか出せないであろう金額でノーマルのRX-7を買う価値が果たしてあるのか?
その価値を求め、理解して買える方はどれだけいるだろうか?
また奇跡的に買えたとしても、ポルシェやフェラーリ、マクラーレン、ライカンといった海外有名ブランドの限定スポーツカーや名車と違い、量産車のRX-7は街中を走行したと同時に一気に価格価値が下がる。
青空駐車、普通のガレージ保管も同様だ。
仮に大事に乗り続けていたとしても、現在の中古車価格の半値か三分の一程度の価格価値になる可能性が高い。
(もちろん日本や世界的に著名な方がオーナーなら話は別。あくまで一般的な事例だ。)
そのような状況を受け入れる覚悟を持てるか?

もしこのRX-7を本当に欲しいと思う方は、上述した事を何度も心の中で問いかけてみてほしい。
そのうえで腹が決まったなら、金策の上、写真のショップへ購入を打診してみてほしい。
ただ、くれぐれも値引きさせようとか、冷やかし、半端な気持ちで問い合わせはしないように。
そのような方にはまず売ってくれないだろう。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。