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クーラント添加剤の考え方

ガソリンやオイル、クーラント(冷却水)に混ぜる事で様々な効果が期待できる添加剤。
オートバックスイエローハットなどの店頭には、パワーが上がる、持ちが良くなる、冷却性能が向上する、なんて謳い文句の製品が並んでいるが、実際のところどうなのだろ?
今回縁あって、和光ケミカルより冷却水性能復活剤CLBクーラントブースターの説明を受ける機会を得た。
そこで伺った話を元に、添加剤の役割についてあらためてまとめてみた。

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冷却性能の向上、錆、浸食などの防止、消泡のためにクーラントには様々な添加剤が配合されているが、これらは走る走らないに関わらず、年を追うごとに劣化、減少、消失していく。
それにより水温が適正値にならなかったり、パワーや燃費の悪化、最悪エンジンやラジエターへダメージが広がり壊してしまう事にもなってしまう。

消泡性能に絞って説明してみる。

長年エンジンやラジエター内部を循環し続けた無交換のクーラントは気泡が残りやすい。
キャビテーションとも言われているこの気泡、エンジンの機構上どうしても発生してしまうものだが、それが残り続けてしまうとエンジン熱を吸収する液体自体の割合が減る事となり、気泡そのものがエンジンとラジエター間のクーラント循環を妨げにもなる。

その結果起こるのが冷却性能の低下。
酷い時ではエンジンのオーバーヒートもありえてくる。
また気泡の圧力もバカに出来ず、エンジンやラジエター内部で弾けてしまうと少しずつダメージを蓄積していく事となる。

気泡は一刻も早く消失させなければならない。
そのため多くのクーラントには必ず消泡剤というものが添加されており、もし泡が発生しても即時に消失するようになっている。

ただこの消泡剤。
だいたい2年くらいで劣化し、効果が薄くなるそうだ。
他の添加剤もそのくらいが寿命らしく、一般的なクーラント交換サイクルを2年としてあるのもそういった理由があるからだ。

だからこそクーラントのチェックや定期的な交換は欠かせないわけだが、とは言え、頻繁な交換は工賃もかさむ。
そして交換が増えれば車から排出した廃液、廃油の処理も増える事となり、その処理の事を考えると環境面でもよろしくないときてる。

そこで考えられるのが2つ。
長持ちと謳うクーラントへ全交換する。
もしくは、今回紹介するような添加剤を定期的に入れ続ける事だ。

よく誤解されがちだが、市場に出回っている多くのオイル添加剤やクーラント添加剤は、それを添加する事で失った成分を取り戻す役割を果たしている。
決して元の性能を超えたり変えるものではない。
例えば今回紹介するCLBクーラントブースターは、添加する事で防錆、防食、消泡性能を維持する成分を、新品クーラントに限りなく近い状態まで復活させるという。
実際に目の前で見せてもらったが、気泡がずっと残り続けていたクーラントに対しCLBクーラントブースターを添加して攪拌してもらったところ、立ちどころに気泡が消失してしまった。
これでもう2年は性能を保証してくれるそうで、定期的に添加し続ければ、日常での街乗りにはなんの問題もないそうだ。

そうそう先にも書いたが、添加剤を入れたからとはいえ100%性能が戻るわけではない。
また、添加前からエンジンやラジエター内部に深刻なダメージを負っていたり、錆や汚れが酷い状態では効果が薄いという。
冷却水代わりに入れたただの水に対してなんて持ってのほかだ。
あくまで、正常な状態でクーラントを使い続けたうえで添加するのがいいようで、もしそうでないなら、やはりクーラント全交換がベスト。
他にも、チューニングカーやエンジンに負荷のかかる走りをする車、旧車や長く大事に維持していきたい車でも、定期的なクーラント全交換がいいだろう。

自分の普段の乗り方や車の状態、愛車とどのようにどこまで付き合っていくかを見極めたうえで、最適な方法を選択頂きたい。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ】
和光ケミカル
Revolfe S.A.

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。