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ロータリー魂2019

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7月7日はセブンの日。
今やRX-7だけでなく、RX-8など全てのロータリーエンジン搭載車が盛り上がる日となりつつあるこの日。
富士スピードウェイに500台以上ものロータリーエンジン車が集結した。

彼ら彼女らの目的はロータリー魂に参加すること。

このイベント、去年は茂原ツインサーキットで開催された本イベントだったが、今年はなんと富士スピードウェイに移して開催される事に。
果たしてどのようなイベントになったのか?
当日の模様を振り返ってみたい。

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梅雨真っ只中の富士スピードウェイはあいにくの曇天。
しかし奇跡的に雨は降らずまずまずな感じだ。

まず会場入りして驚いたのがそのイベント規模。
てっきりドリフトコースだけかと思っていたが、なんとメインスタンド裏駐車区画の三分の二までをもロータリー魂の占有スペースとなっていた。
そのスペースを最大限に生かさんとばかりに次々と駐車区画に停められていくRX-7、RX-8、RX-3、コスモといった群れ達。
その数は一時キャパオーバー気味になるほどだ。

そして出展ショップも約20展ほどと昨年から大幅に増加。
こちらも余裕あるスペースに自慢のデモカーや商品を展示し、多くの来場者を出迎えてくれた。

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近年は駐車区画が一つのイベントスペースみたいになりつつある。
その様は自然発生した置き型イベントそのもの。
チームや友人同士で愛車を並べあったり、旗を立てたりチラシを置く、ボンネットを空けてのエンジンアピール、即興のガレージセールをやる方もちらほら。
時にはドレコンエントリーより注目を集めてしまう車もいるほどで、こうした駐車場を見てまわるだけでも結構楽しかったりする。

今回のロータリー魂もまさにそんな感じで、写真を撮ったり、気になるカスタマイズを見ながら仲間達と熱い談義を繰り返す、SNSで交流のある方との久々の再会を喜びあう光景が展開された。
中には、もうすぐRX-7を降りるので最後のイベントを楽しもうという方、イベント初参加、RX-7を納車したばかりでワクワクが止まらない方もいたりして、お話を伺っていると色々なドラマが感じられた。

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参加車両を見ていくと、RX-7ではやはりFD3Sの割合が多いがFC3Sも個性的な車が目立つ。
派手なエアロカスタム車もいれば純正スタイルを基調に昇華させたようなカスタム車もいて、オーナーさん個々の愛車に対する考え方がより際立っていたように思う。
生産終了から27年は経過しているが、ロータリーエンジンを代表する一台として、FC3Sもまだまだ現役でいてくれそうだ。

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ドレコンエントリー車両はこちらの区画に集結。
一般的なドレコンとは違い極端なキャンバー角やローダウンをした車は少なく、GTカーやストリートカースタイルなものが多い印象。

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他にも、こちらのRX-3のようなノスタルジックイベントで見られる車もドレコンにエントリーしておりそのジャンルはバラバラ。
コンテストとは銘打っているものの、あくまでこのイベントは”お祭り”
どれが一番というより、自分好みやお気に入りカスタムを見つけてほしい、じっくり堪能して欲しいといったところだろう。

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メインステージ前には各ショップのデモカーやレースカー、そして今話題のチューニングカータイムアタックイベントATTACKへのエントリー車両がずらり勢ぞろい。
同じRX-7、同じRX-8と名がついていても、それぞれの車の制作背景、ルール、レギュレーションも違えばアプローチも違う。
それぞれの背景で制作された車達を比較する、それもロータリーエンジン車でという機会は滅多にないこと。
大いに刺激を受けた方もいたことだろう。

※動画でもその様子を少し確認頂ける。

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その頃ドリフトコースでは、グリップランとドリフトによる走りの競演コンテンツがスタート。
普段は様々なエンジンサウンドとスキール音を響かせている富士SWドリフトコースも、今回ばかりはロータリーエンジンが独占。
ターボ、NA、ペリ、サイド、キャブなど、それぞれ仕様の違うロータリーエンジン達が合わさって奏でられたエンジンサウンドはその日だけの協奏曲。
そしてD1GPドライバー松井 有紀夫選手や平岡 英郎選手、”ドリフト侍”今村 隆弘選手、フォーミュラドリフトジャパンドライバーの大金 良隆選手達による刺激的な走りや、ATTACKなどで活躍中の最速アタッカー達による仁義なきタイムアタックバトルが場内を最高にホットにしてくれた。

滅多に聴く事の出来ないサウンドに惹かれてか、会場外からも多くの来場者がドリフトコースに訪れていた。
その中には、富士スピードウェイ本コースで開催されていたブランパンGTシリーズ参戦のチームスタッフらしき姿があった事も付け加えておく。

残念ながら時間の関係で走行のほうを満足に見る事が出来なかったので、スーパーソニックカーズさんの動画を共有させて頂く。

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ドリフトコースにも興味深い2台をキャッチ。
主催の安東 泰弘さんの愛車であり完成したばかりのワイドボディFD3Sと、ロータリーエンジンを搭載したS15シルビアだ。

S15のほうは、今年のドリフトキングダム2019開幕戦プロクラスで見事優勝を飾っておりその実力は本物。
FD3Sは未知数ながら、ATTACKなどで実績を持つ安東さんが手掛けるだけに高いポテンシャルを秘めていそうだ。
大会や各種イベントで見かける事があれば、ぜひチェックしてみてほしい。

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イベントステージでは、伊藤笑会代表の伊藤 敏和さんによる軽妙なMCでトークも大いに盛り上がった。
そして日本のチューニング業界を牽引するOPTIONの稲田 大二郎さん、ロータリーの神様でもあるRE雨宮代表の雨宮 勇美さんという二大巨頭をゲストに迎え、さらにディーズガレージからまむさんゆきさんるいさんの3人に、モデルの山崎 智花さんが華を添える。
さらに、元RE雨宮GTドライバーの井入宏之さんやWTACチャレンジを予定しているエイトリアンさんもご登場。
このような名うてのロータリー使いまでイベント出演するとは、本当に贅沢だ。

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ディーズガレージ代表の岡田 誠さんも交えてのじゃんけん大会では、出展社提供の商品、グッズを巡って熱い戦いが繰り広げられた。
車系イベントでは、普段は価格が高くて手が出せないものや倉庫で埃を被っていた貴重な部品が驚くような価格で販売されていたり、このようなじゃんけん大会の商品として提供される場合もある。
参加者の熱の入りようも納得だ。

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そして、こちらも好例となりつつある浴衣女子への飴ちゃんプレゼント企画。
7月、8月と言えば夏祭りのシーズン。
当日は梅雨が明けておらず曇天の空模様だったが、それでもロータリー魂という夏祭りを楽しもうと多くの女子達が浴衣を着飾ってくれた。
中には出展ショップ社長のお子さんもおられ、自慢の娘の浴衣姿を撮ろうと一生懸命撮影されている風景も。
きっと夏の良い思い出になったに違いない。

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さて、このように大変なボリュームで開催されたロータリー魂
編者の取材能力では全てを紹介しきるのは不可能に近く、当日は体がもう5人くらい欲しいと何度思った事か。
もっとイベント詳細を知りたい方は、”ロータリー魂”でググってみるか公式facebookをぜひチェックしてみてほしい。

そして写真はロータリー魂の発起人であり主催の安東 泰弘さんと、イベントを影から支えたスタッフの皆さん達。
他にもここには登場されていないスタッフさんも多くいて、イベントが円滑に進むよう、様々な事案に率先して対応に当たられていた。

このイベントは、我々と同じ一般の車好きの有志達が主催とスタッフを務めている。
もちろん多くの業界人にアドバイスと協力を頂いたそうだが、それでもこれだけのイベント規模を企画し、まとめあげたのは本当に凄い。
主催の安東さんの人柄と日々の尽力。
そして仲間達との強い絆、信頼関係が成し得た結果。
そう言い切っていいのではないかと思う。

こういった方々によって支えられている”ロータリー魂”
来年は富士本コースで開催??なんて冗談めいた笑い話もあったが、果たしてどのようなイベントが開催されるか?
今からが本当に楽しみだ。

【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【写真協力】
Rippict

【取材協力 – お問合せ】
ロータリー魂事務局
安東 泰弘