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自動車計測の現状 – 人とくるまのテクノロジー展 2019

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自動車は、ただ見た目がカッコいいものを作ればいいと言うものではない。
なぜその車が必要か?その車が必要要件に満たしているか?その車が問題なく走ってくれるか?
様々なテストと計測、そこから得られた莫大なデータを元に分析、解析を行いながら開発を進めている。

計測とは自動車の性能、なにより品質や信頼性を決める重要な要素。
特に近年は自動運転がホットであるため、その役割は大きくなる一方だ。

そこで今回、その一つであるバイオスシステム(VIOS SYSTEM)をピックアップ。
人とくるまのテクノロジー展ブースで伺ったお話を元に、自動車計測技術の今を紹介する。

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今回は自動運転車開発に重要な計測機器が中心のラインナップ。
その主だったものは以下の3点だ。

・自動レーンチェンジ評価計
・車間距離計
・速度・距離計

近年話題の自動運転だが、ご存知のように公道を走るという事は無限の走行条件に晒されるという事。
サーキットコースのように決まった道、天候、対向車もいないような環境下で一定速度で走行するなら、数えるほどの走行パターンをインプットするだけで自動運転は可能だが、公道ではそうはいかない。
自動運転をするというのは、その無限とも言える走行パターンを瞬時に割り出しつつ走らせなければならないわけで、それを達成するためには数多くのデータ収集が必要となってくる。

そこで先にあげた計測機器が活躍してくれるわけだ。
ある走行環境、ある走行パターンでレーンチェンジさせた場合、ある走行環境での車間距離や速度、航続距離。
これらがどのように車体に影響を及ぼしてきたかをリアルタイムにモニタリングし、明快な数値として示してくれるという。
もちろん計測項目は豊富であり、計測精度や処理速度も年々磨きあげられているのは言うまでもない。

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個人的に興味深かったのが、このビデオカメラシステム。

これは車載、または車外に接地して使うもので、走行中の映像解析に用いる。
映像から得られた情報を元に車がどういう状態にあるか?その時の走行環境はどうだったか?を計測していくわけだが、映像と言っても、一般のビデオカメラで撮影するものとはかなり違う。
例えば白線との距離、前車や目標物との距離が正確にわかるような映像処理が施されていたり、その時点での車の傾きなどもわかるようになっている。
さらにGPSと同期させた映像シャッター機能を付与したり、複数カメラとの完全同期も可能。
より詳細で精密な映像情報を取得する事が出来るわけだ。

これだけでもかなりの情報量となりそうだが、これに先の計測機器で得られた情報と合わさる事で、さらにより正確な情報分析や解析が可能となってくる。。。考えただけで頭が痛くなってくるが、自動運転車を日常化させるためにはこのくらいは普通にやる必要があるようだ。
特に安全がかかってくるとなると、得られる情報は多ければ多いほうがいい。
自動車開発を担うメーカーとそれを支える計測機器メーカーの苦労と努力を垣間見た気分だ。


近年、品質検査の不正でいくつかの自動車メーカーが糾弾されていたが、その多くはテスト項目の増加、人手や人材不足も影響しているように思える。
ニュースを聞くたびに現場の苦労が忍ばれてばかりなのだが、そのせいかバイオスシステムが送り出す自動車計測機器には、豊富なデータ量の取得、抽出はもちろんの事、計測やテストをよりわかりやすくし、分析、解析をよりやり易くする要素が随所に盛り込まれているように感じた。
これからも安全第一の車を送り出してもらうためにも、バイオスシステムのより一層の奮闘に期待したい。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
人とくるまのテクノロジー展事務局
(株)バイオスシステム

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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