ながおテクノと言えば、自動車用ミッションやエアコン、燃料ポンプ、ステアリングラック&ピニオンなど、実に様々な自動車用部品のリビルド、販売を手掛けているメーカーだ。
これだけ聞くとどこにでもあるリビルド専門メーカーのように思えるが、今チューニング界隈では、ながおテクノが送り出すクロスミッションの人気がとても高まっている。
その人気もあってか、東京オートサロン2019のながおテクノブース前にはこのような日産シルビア(S15)も展示されており、多くの来場者で賑わいを見せていた。
このシルビア。
車体、駆動系などに高い負荷がかかる事で知られるドリフトモータースポーツの一つ”フォーミュラドリフトジャパン”を戦ったマシンであり、ながおテクノのクロスミッションを装着して高いパフォーマンスを発揮したという。
その話題のクロスミッション。
製品構成、サービスメニューはこのようになっている。
まずオーダー頂いたお客様側のほうで、ノーマルミッションをケースごとながおテクノへ送付する。
その後一旦バラしてフルオーバーホールを行い、そのうえで専用の変形ギアや強化シャフトへ組み換えてギア比を変更。
組み上げて最終確認を行い、問題なければお客様へ返送する。
クロスミッションそのものを製品化して販売しているわけではなく、ノーマルミッションをオーバーホール、チューニングするといったほうが正しいかもしれない。
現在は、マーク2やクレスタ、チェイサーといった1JZエンジンのR154ミッション、スカイライン系RB25エンジンのR30Aミッションの2つが対応しているという。
ちなみにR30Aに限って言えば、同じくながおテクノ製の強化変換プレートを使えば、シルビア系SRエンジンにも装着が可能という。
ギア比はながおテクノが長年の経験を元に決定したパターン(写真の一番右側の数値)で決まっており、基本的にオーダーする側が自由に選べるわけではないようだ。
ただ、使用頻度の高いギア間をクロス化する事でクロスミッション特有の高速域での乗りにくさも考慮しているという。
まず不満は出ないレベルと、自信を持ってお勧めするそうだ。
高い信頼性と精度が要求される自動車部品。
それらを高い技術でリビルドして世に送り出してきたながおテクノが手掛けるだけあって、ここのクロスミッションも安心して使用する事ができそうだ。
尚、念のために書いておくが、これらクロスミッションと関連部品は競技用との事で、一般公道での使用はしないでほしいとの事。
購入を検討されている方は、くれぐれもご注意あれ。
【取材 – 文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
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ながおテクノ