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ペン銀走に見る群サイセッティングや走りの考え方

群馬サイクルスポーツセンター、通称”群サイ”で開催された峠のタイムアタックイベント「ペン銀走」。
実際の峠を模したワインディングロード。
そこをタイムアタックするには、サーキットとは違うセッティングや走り方が求められる。

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参加者からいくつか伺ったところでは、”路面の跳ねに対応して柔らかめにした”、”ダンパーのストロークを多く取った”、”純正の足周りが乗りやすい”という声があった。
サーキットでは舗装が良いのとそのスピード域、コーナーでのロール量に対して固めにセッティングする傾向にあるが、ここではそうはいかないようだ。

実際に体感させてもらったが、群サイは本当によく跳ねる。
特に当日は、雨も降って気温も下がっていた。
そんな中で、適切にグリップするようラジアルタイヤの温度をあげていかなければならない。
多くの参加者の反応も納得だ。

だが興味深い参加車両が2台いた。

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まずこちらのランサーエボリューション。
普段はジムカーナやサーキットをメインに走っているそうで、車両も目的に合わせ、細部に至るまで念入りにチューニングが施されている。
当日もセッティングを大きく変えておらず、やはりこのオーナーさんも結構跳ねると言っていた。
だが、結果は総合トップタイム。
2番手に4秒差をつけてぶっちぎりの結果残した。

その秘密は、車の跳ね方とその後の挙動をドライバーが体で理解している事にありそうだ。
跳ね方がわかる、跳ねを予測できるなら、それに合わせた乗り方をすればいいだけ。
その考え方が堂々のトップタイムに繋がったものと思える。
とは言え、アタック中は集中力や神経を使いそう。
経験者ならではと言えるかもしれない。

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その対極と言えるのがこのフーガ。
車内は内装外しなど軽量化が図られているが、その他のチューニングメニューを聞いて驚いた。
なんとLSD無し。
ECUやエンジン、吸排気も純正で、ストリート用車高調とブレーキパッドを交換しただけという。

チューニングカーファンなら唖然としそうな内容だが、ここ群サイでは一時、前述のランサーエボリューションに肉薄するほど速かった。
総合でも2番手タイムを記録。
周囲を驚嘆させたのは言うまでもない。

その速さのどこに秘密があるか?
恐らくドライバーの割り切りと、前向きで柔軟な思考が速さに繋がっていたように思える。
例えば、LSDがない事で低速立ち上がりのトラクションが稼げないなら、他のセクションで速さを伸ばすセッティングにしたり、ドライビングを工夫してみるとか。
なにより多くを弄れない事が、逆にセッティング迷路に陥らず、一つ一つ確実な車作りが出来るように思える。

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その他。こちらのシティなど、普段のサーキットとは違った顔ぶれが上位に入っていたのが印象的だった群サイペン銀走

共通して言えるのが、ドライバー(オーナー)自身が愛車の方向性や走りの目的をしっかり定めており、それらに向けて常にブレていない事。
そして考え方が柔軟である事だ。
今ある愛車の状態、自分自身の状態から、いかに速さを引き出していくか。
その事に集中しているように思えた。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ先】
ぺん銀会

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。