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猛暑の2018D1GP Rd.5 筑波ドリフト 決勝

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もはや災害認定までされそうな猛暑に襲われている日本。

今回D1GP第5戦決勝が行われたここ筑波サーキットも例外ではなく、ドライバーやマシン、そして観客やメディアまでもタフさが要求される1日となった。
とは言え、そこはプロドリフト競技の最高峰たるD1GP
猛暑に耐えながら応援を続ける観客の声援に答えようと、各ドライバー、いつもながらの凄まじいドリフト合戦を繰り広げてくれた。

そんな決勝日の様子を振り返ってみたい。

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既に大勢の観客でごった返している筑波サーキットのパドック内。
富士スピードウェイや鈴鹿サーキットとは違い、パドックエリアはそんなに広くない。
そこへ各チームや出店企業等のテントが軒を連ねるのだから、人が余計に多く感じる。
だが写真にあるように、特に専用のパドックパスが無くてもD1マシンを間近で堪能する事が出来るので、ファンにとって溜まらないだろう。
そのぶん競技進行の妨げにもなりかねないので、観客にはマナーや節度を持って観戦してほしいところ。

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エアコンがなく、ラジエターへの冷却風もそれほど期待できないドリフト競技車両。
やはり、どこも暑さ対策に気を使っている様子。
いらぬマシントラブルを防ぎたいし、暑さでドライバーが意識朦朧とするとドライビングミスにも繋がりやすい。
エンジンのクーリングや、ドライバー自身を冷す対策は特に気を使いたいところだろう。

余談だが編者のマイカーも、日常走行で去年より水温が3度ほど上がったままとなっていた。
車に負担の少ない日常でもそれだけ上がっているのだ。
競技車両にかかる暑さの負担はより一層増している事だろう。
やはりスーパーGTの一部車両のように、例えパワーを犠牲にしても、エアコンの導入を視野にいれるべき時が来るかもしれない。

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猛暑は当然タイヤグリップにも影響してくる。
当時の気温は最高で37度、路面温度は48度に達していた。
規則により使える本数が限られているため、チームの戦略、ドライバーの走らせ方もより考える必要が出てくる。

猛暑での事前テストを行い、万全の体制で臨んだタイヤメーカーもあったと聞く。
それが今回の第5戦でどう影響してくるか?

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来場者向けに、サーキュレーターでミストを吹き付けてくれるサービスまであった。
これはとてもありがたい。
周囲では多くの方が涼を取りながら、マイペースで観戦を楽しんでいた。
このおかげもあってか、決勝当日に誰かが救急車で運ばれたりする事はなかった。

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いよいよ始まったオープニングセレモニー。
多くの観客に見守られながら、灼熱の決勝ラウンドへ進む。
ドライバー達の表情を見ても、集中力を維持するのがやっとというところか。

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まずは単走決勝。
多くのマシンがリアウイングを外して走行していた点が興味深い。
ここは大型サーキットほどスピードが乗らない事もあり、そのためリアのグリップバランスの調整をしていたか?

そんな中、ランキング首位だったD-MAXの横井選手(シルビア)、そして久々参戦の斎藤選手(コルベット)がトラブルで脱落という大波乱が巻き起こる。
そのため追走トーナメントへ残った顔ぶれには、新鮮な面子も見られた。
優勝は、単走番長を欲しいままにしつつある川畑選手(GT-R)。
ここ数戦、追走ではいい所がなかったので、今回こそ追走で良い結果を残したいところではあるが。。。

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追走トーナメントの合間には、一般オーナーさん達のカスタムカーを集めてのパレードランなども行われていた。
サーキットで愛車と戯れる機会は早々あるものではない。
参加された方々は、良い思い出になった事だろう。
観客も、手を振りながらカスタムカーが通るのを見送っていた。

次回はD1選手が選ぶカスタムカーコンテストといった事もやってみてほしいが、いかがだろう?
D1選手に愛車を批評してもらえるなんて、これもまたファンには溜まらないと思うのだが。

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そして始まった追走トーナメント。
マシントラブル、コースアウトもあちこちで見られ、猛暑での戦いの激しさが感じられた。
幸いドライバーが運ばれるような大きな事故もなく、トーナメントは順調に進んでいく。

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今年引退宣言をした野村選手(スカイライン)が久々のトーナメント進出。
残念ながら1回戦で前年チャンピオン藤野選手(180SX)に敗れてしまったが、ファンの前で健在ぶりをアピールしてくれた。
次戦エビスで好結果に繋げ、最終戦で有終の美を飾って頂きたいところだ。

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大阪ラウンド以来の追走トーナメント進出となった北岡選手(マーク2)。
チーム移籍、そして初めてのトライエースタイヤ。
思ったようなセッティングが出ず苦労していたようだが、ようやく調子を掴みつつあるようだ。
1回戦で植尾選手(シルビア)に惜しくも敗れてしまったが、今後、より上位に食い込む可能性を見せてくれた。

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単走予選でグループ首位、予選総合でも4位に食い込み、単走決勝でも5位と追走進出を決めてくれた山口選手(シルビア)。
追走トーナメントでも上野選手(ソアラ)を破り、初のベスト8入りを達成。
ここ筑波で、今までにない走りでファンを沸かせてくれた。
どこまで好調の波に乗れるかワクワクしながら見ていたが、末永(兄)選手(シルビア)選手との追走で敗れてしまった。
今後の課題は、先行、後攻問わず、追走で安定した走りをどこまで出せるかか?

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運も走りも、今日一番のヒーローかもしれない。
そんなふうに感じた台湾から参戦のポン選手(トヨタ86)。
昨年から徐々に上位に食い込む、今や追走常連。
VR38DETTエンジンを積んだトヨタ86が相当水が合うのか、単走から鋭く激しい走りを安定して披露してくれた。
世界チャンピオン川畑選手(GT-R)とも堂々と渡り合い見事に勝利。
そのままの勢いで勝ち上がっていき、外人勢初の追走トーナメント決勝進出を果たした。
このまま総合優勝を持っていくか?と誰もが思っていたが、そこにあの男が立ちふさがった。

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ポン選手(トヨタ86)と同じように波にのっていたのが松井選手(RX-7)。
今回、久々の追走トーナメント決勝まで勝ち上がってきた。
前戦までの不振が嘘のような快走ぶりで、ドライバー自身もそうだが、セッティングがかなりハマってきたようだ。
確かRE雨宮としても、決勝進出は本当に久々だったのではないだろうか?

そんな松井選手(RX-7)とポン選手(トヨタ86)による二人の決勝は好バトルの連続。
とても見ごたえがあったが、2本目でのポン選手(トヨタ86)の僅かなミスで松井選手(RX-7)の優勝確定。
筑波決戦の幕を閉じる事となった。

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本当に嬉しそうな松井選手(RX-7)とポン選手(トヨタ86)。

だが本当に笑っているのは、3位に食い込んだ末永(兄)選手かもしれない。
上位陣の思わぬ脱落により、ここへきてポイントリーダーとなったからだ。
次戦エビス次第では、お台場での総合優勝争いまでに有利な立場が作れるかもしれない。
そしてエビスサーキットは所属するチームオレンジの地元。
なんとしてでも優勝を狙ってくるに違いない。

2018D1GP Rd.6、Rd.7エビスドリフトが益々目が離せなくなってきた。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力】
D1GP公式

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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