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ソーラーカーマシンの作り方 – 東海大学

モーターファンフェスタ 2018取材記事。
今回は、東海大学ソーラーカーチーム の取り組みやソーラーカーマシンについてお話を伺ってみた。

東海大学では1996年からソーラーカー研究に取り組んでおり、その研究成果を生かすべく、今日に至るまでブリジストン・ワールドソーラーチャレンジなど、世界各国のソーラーカーイベントに出場し続けている。
近年では強豪を抑えての表彰台、総合優勝を達成するまでになっており、今回のマシン開発では、これまでに得られたノウハウをふんだんに盛り込まれている。

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こちらがそのソーラーカー。
まるで屋根のようなボディ形状で、そこに一面と敷き詰められたソーラーパネルがソーラーカーである事を見せつけてくれる。
車体を構成するカーボンは東レ・カーボンマジックから、太陽電池とバッテリーはパナソニック、モーターはミツバと名だたる企業のサポートを受けて制作されている。

マシンを開発、運営するのは東海大学ライトパワープロジェクトのソーラーカーチーム。
メンバーは所属する学生やOBで構成されており、日夜マシンの開発、アップデートに取り組んでいるという。

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ソーラーカーなだけに、どうしても太陽電池やモーターに目がいきがちだが、ソーラーカーマシンの速さ、強さを決める要素として、車体作りに求めらる割合はかなり高いという。

ムラのある太陽からの充電、回生ブレーキによる蓄電量も限界があるバッテリー、そして過負荷をかけられないモーターという組み合わせでは、限られた電力を無駄なく効率よく使う事が必要となってくる。
車体の軽量化と空力特性向上はもちろんの事、どんな路面状況でも車体を安定させ、モーターへの過負荷を最小限にしながらタイヤを適切に、効率よく接地させていかなければならない。

高出力かつ航続距離を伸ばすならバッテリーやソーラーパネルも大型化が手っ取り早いが、そうなると車体重量も増すし、重量バランスや空力特性にも悪影響が出てします。
車体も軽くしたはいいが、その事で車体剛性が悪化してしまうと本末転倒となる。
剛性が悪くなるとサスペンションやタイヤの動きを阻害してしまい、空力や直進安定性の悪化や走行抵抗を増やす要因にもなってしまう。

少ないエネルギーを効率よく使い、より軽く高剛性で重量バランスも良くしていき、空力特性を高くし、どんな路面状況でも車体を安定させ、適切にタイヤを接地させていく。
マシン開発では、相反するこれらの要素をバランスよくまとめあげなければならない。
その過程では、学生達もかなり頭を悩ませた事だろう。

元々、物作りの楽しさを学ぶ、次世代エンジニアを育てようという趣旨で始まったソーラーカーのプロジェクトだが、こうした経験は貴重な財産となったはず。
ここを巣立った学生達が、将来何を作りあげてくれるか、とても楽しみだ。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ先】
東海大学ライトパワープロジェクト
東海ソーラーカーチーム(FB)

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。