長野の信越電装では、オルタネータ―(発電機)やスターター(セルモーター)、パワステポンプ、エアコンのコンプレッサーを中心とした自動車部品、パーツのリビルド、販売を手掛けている。
人とくるまのテクノロジー展2018でお話しを伺ってみた。
並べられている製品は全てリビルドされたもので、どれも新品と見紛うばかりの物ばかり。
これらは長野の工場へ運び込まれた中古部品を修理、再生して仕上げたもの。
現在もかなり在庫があようで、その内97%がいつでも即日出荷できるよう管理されている。
これに付く保証は、走行距離にして約2万4000kmほど。
以前は1万kmくらいだったが、あまりに壊れないので、先ごろ倍以上に引き上げたという。
信越電装の品質の確かさがわかるエピソードだ。
ブースの一角には、素人目で見ても使えそうに思えないオルタネーターとセルモーターの山が。
だが信越電装にとっては、これらは大事な資産の山。
こうした部品が、全国から集められる。
まず始まるのが分解とチェック。
どの部分がどこまで使えそうかを入念に調査、検証していく。
そうして分解、吟味された結果、再生できると判断されたものはリビルト工程に回される。
リビルドが不可能と判断された場合でも、他から程度の良い箇所を集めて組み合わせる、いわゆるニコイチ、サンコイチにしてリビルト工程に回す事もあるそうだ。
そのリビルト工程では、事前調査、検証を経て揃えられた各パーツを入念に組み上げて元通りにしていく。
基本は手作業で、熟練工員の手で確実に作業を行っていく。
その後、自動車メーカーで行っている量産車試験と同様の品質試験を経て、合格を得られたものから順次市場へ送り出している。
その市場は海外にも広がっており、それに合わせて対応する車種ラインナップも広げているようだ。
尚、信越電装が手掛けるこれらのリビルト製品は、部品卸業者だけでなく、個人でも購入対応に応じてくれる。
興味がある方はぜひ問い合わせを。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
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信越電装