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スーパーGTに生かされる東レ・カーボンマジックの技術

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スーパーGT、GT500クラスで覇権を争うホンダ、トヨタ(レクサス)、日産に対し、核となるカーボン製共通モノコックシャシーを提供しているのが、日本の繊維・素材メーカー「東レ」の子会社である「東レ・カーボンマジック
幸運にも、今回訪れた人と車のテクノロジー展にて、その共通モノコックをじっくり拝見する機会を得た。
担当者からお話しを聞きながら、その全容に触れてみたいと思う。

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このカーボン製モノコックシャシーの採用は、ドイツツーリングカー選手権(通称DTM)との将来的な統合を見据え、2014年のレギュレーションによって決められたもの。
そこにはさらなる安全性の向上と、メーカー間の開発競争やコスト抑制も考慮されている。

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驚いた事にこの2018年現在でも、このモノコックに使われている技術、カーボン素材も変わっていないという。
もちろん東レ・カーボンマジックが手を抜いたわけではなく、規則で、一度認可を受けたモノコックへ変更を加える事は許されていないとか。

近年は素材を取り巻く環境も大きく変化しており、今の技術と最新素材、新たに編み出された工法を使えば、より高剛性かつ軽量、低コストなモノコックシャシーが作れそうに感じるが、技術者としてはちょっと面白くなさそうだ。
だが開発コストの面から考えると、妥当な規則ではある。

共通モノコックが変われば開発は一からのやり直し。
時間も金もいつも以上かかるため、新たなシャシーの導入は慎重にすべきなのだろう。

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ただ競争の激しいSUPER-GTだけに、変更が許されないシャシーとはいえ開発の手を休めるわけにはいかない。
手が入れられる領域では開発を推し進める必要がある。
現に、年々ラップタイムは向上しており、先日開催された第3戦鈴鹿サーキットでは、GT500エントリー車両全車がコースレコードを更新する事態にまで発展している。
それだけに、モノコックにかかる負荷はかなりのものとなっているはずだが、今現在でモノコックによる大きなトラブルは発生していない様子。
ある程度の負荷は想定していただろうが、昔の設計で製造されたモノコックが年々上がる速さに対応できている現実は、日本の物作りらしい品質の確かさが感じられた。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ先】
東レ・カーボンマジック