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エコで燃料費の安いLPGハイブリッド車のMR-2とプリウス


国内外の自動車系アフターパーツメーカーが一同に会する展示会“国際オートアフターマーケット”にて、自社開発のバイフューエル(Bi-Fuel)システムをアピールしてきたケイテック株式会社
バイフューエル(Bi-Fuel)とは、LPG(液化石油ガス)とガソリンを状況に応じて使い分けるという新発想の燃料供給システムの事。
そのシステムを搭載した車をケイテック株式会社では「LPGハイブリッド車」と呼称しており、今回のイベントに合わせ、トヨタ・プリウスと、まるでフェラーリF40のような大胆なカスタマイズが施されたトヨタ・MR-2(AW11)の2台の「LPGハイブリッド車」を持ち込んできた。

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まずはこちらのプリウス。
プリウスはご存知の通り、電気モーターとエンジンとのハイブリッドカーだが、この車はそこへLPGが加わっている。

バイフューエル(Bi-Fuel)システムを搭載しての実燃費は、リッタ―で約22.4km。
ノーマルでもリッタ―で約22kmから30kmほどと言われており、様々な使用条件下を考慮すると、搭載後で大きな違いはないようだ。

違いがあるとすれば、走行に要した燃料代だろう。
例えば、レギュラーガソリンがリッタ―132円(※1)だとLPGはリッタ―83.5円(※2)。
40リッター満タンで計算すれば、レギュラーガソリン5,280円に対し、LPGは3,340円で済む。
だいたい1回の外食が浮く計算だ。
※1…東京23区内2018年4月18日時点の価格
※2…東京23区内2018年3月10日時点の価格

これに電気モーターを使う効率の良い乗り方をすれば、出費はさらに減るだろう。

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LPGハイブリッドと聞くと改造も複雑で、時間もお金もかかるのでは?と訝しんでしまいがちだが、実際は思っていたよりシンプルなようだ。

写真の通り、LPGガスタンクはトランク下に綺麗に収まっている。
タンクとの隔壁もしっかりされており、トランク自体の使用にはなんの問題もない。
その他、専用の燃料ライン、インジェクター、コントロールユニット、メーターやCPUといったものを取り付けるだけでOK。
車体側の改造はほとんどなく、チューニングショップや一般の修理工場でも可能なレベルだ。

特筆すべきは、メーカーの新車保証がそのまま適用される事。
バイフューエル(Bi-Fuel)システム以外の故障、修理はディーラーで受け付けてくれる。
システム自体も5年間か10万kmの保証が付いてくるため、一般の利用条件、利用頻度で考えたら、突然の故障や修理でお金がかかる事はまずなさそうだ。

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室内はノーマルのプリウスそのもの。
会場の試乗コースを回ってみたが、ノーマルとの違いは感じられず。
機会があれば、公道での試乗に挑戦してみたいと思う。

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少しバイフューエル(Bi-Fuel)システムから離れるが、このプリウスに興味深い機構が備わっていたので紹介したい。
これは、急なアクセルの踏み込みを機械的に検知し、ブレーキを同時に踏み込むシステムで、昨今で社会問題となっているブレーキの踏み間違いを防止しようというもの。
構成はいたってシンプルで、純正アクセルペダルを専用ペダルへ交換するだけ。
編者も体感させてもらったが、通常の踏む方ではアクセルのみなのに、ゼロ発進でドカンとアクセルペダルを踏み込むと、別の誰かがブレーキペダルを踏んでいるかのような状態となり、前に進めなくなった。
これならコンビニとかに突っ込んだり、踏み間違えで人を引いてしまうような悲しい事故は防げそうだ。

取り付けも修理工場のみならず、車弄りの得意な方なら大丈夫そう。
構造変更申請もいらず、車検もそのままOKときている。

気になった方は、ケイテックへ問い合わせてみてほしい。

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さて、バイフューエル(Bi-Fuel)システムの話へ戻ろう。
次はフェラーリF40風のこのカスタムカー。
冒頭で紹介したように車はトヨタ・MR2(AW11)。
制作はもちろんケイテックで、制作にあたり2台ぶん使っているという。

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エンジンは4AGのスーパーチャージャー仕様がベース。
これにケイテックのバイフューエル(Bi-Fuel)システムを組み合わせている。

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面白いのがLPGタンク。
フロントのスペアタイヤ位置に設置されているが、まるでスペアタイヤが置いてあるような円状の形状をしている。
スペアタイヤが置けなくなるのはデメリットだが、元々のスペースを有効活用しているため見た目も自然。
これなら重量バランスも悪くないかもしれない。

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室内に目を移してみる。
運転席を見て懐かしさを覚えた方もいただろう。
もちろんシートや内装はリフレッシュされているが、面白いのが、後部座席もMR2の運転席と助手席を持ってきている点。
そのため後部座席もちゃんとリクライニングするようになっている。

このようなカスタマイズカーまで作れるケイテック株式会社
社内でもレースに参加したり、お客様の愛車カスタマイズも手掛けるなど、車の楽しさや自動車カスタムに理解のある企業だ。
他にもオートドアキットやコンフォートサスという独自のパーツ開発、販売まで行っており、これからの日本の自動車社会をより良くしようと今も奮闘している。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【取材協力 – 問い合わせ先】
ケイテック

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。