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学生達の奮闘(WIZ 国際情報工科自動車大学校) – 東京オートサロン2018

20180315_東京オートサロン_AE86_ej20_wiz_ 国際情報工科自動車大学校

3月は多くの学校で卒業式が催される時期。

毎年、東京オートサロンで卒業作品を発表してくれる自動車系学校の学生達も卒業を迎え、次代の自動車業界を支えるべく社会に旅立っていく。

そんな彼ら、彼女らの今後の健闘を祈りつつ、東京オートサロンでの奮闘を作品を通して振り返りたいと思う。
今回は、WIZ 国際情報工科自動車大学校をピックアップ。

まず1台目は写真のトヨタ・スプリンタートレノ(AE86)。
遠目から見るとN2ボディ仕様のよく見るAE86だが、エンジンルームを除くと…あれっ?

20180315_東京オートサロン_AE86_ej20_wiz_ 国際情報工科自動車大学校_01

4AGでもなく、SRエンジンでもない。
このエンジンは、スバル・インプレッサWRX用のEJ20ターボ。
この水平対向エンジンを、AE86の心臓部として収めているわけだ。

多くのエンジン換装事例があるAE86だが、水平対向エンジンのケースはまず見かけない。

一見、綺麗に収まってはいるが、お手本がない中での未知のエンジン換装作業は、想像以上の試行錯誤、トライ&エラーが繰り返されたに違いない。
エンジンだけでなく、ミッションも水平対向エンジン専用のものに換装し、駆動系も含め最適化を図られているとの事。

エンジンパワーは280馬力仕様。
AE86の軽量ボディと相まって、とても刺激な車になっていそうだ。

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ドリ車?サーキットアタック車両?
そんな雰囲気を感じさせる超スパルタン仕様の内装。

インパネは必要最低限のメーターにスイッチ類でまとめ、バッテリーはドライバッテリーへ変更して内部へ。
ロールケージも剛性がしっかり取れるよう、細かく張り巡らせている。
かなり軽量に仕上がっていそうだ。

何より編者が興味を引いたのが、水平寄りにマウントされたダンパー。
やはり独自制作のロッカーアームで、減衰をコントロールする仕組みのようだ。
水平対向エンジンのインパクトに隠れがちだったが、こちらも凝ったサスペンション形式で注目に値する。

メリットは車高を落としつつ、ダンパーストロークを多く稼げるといったところか?
どのような乗り味なのか、とても気になる足回りだ。

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こちらもインパクト大な一台。
ARIOSオリジナルのエアロキット装備のこのマツダ・ロードスターに、チェイサー、クレスタ、マーク2系のエンジンでお馴染みの1JZ-GTEを搭載してしまったという!

ロードスターの事例と言えば、上位グレードのエンジン換装、または過給機チューニングが一般的。
はっきり言って、このエンジン換装事例は世界初じゃないだろうか?
ちなみにエンジン自体は70スープラ用だそうで、ゼロヨンレース向けのターボチャージャーが装着されていたものとか。

もちろん簡単にボルトオンというわけにはいかない。
フレームをぶった切り、専用のエンジンマウントを新造。
エンジンルームを大きく作り変えている。
もちろんシャフト類や配線もそのままでは全く合わないので、加工、引き直しなどを行っている。

お察しの方はお気づきだろう。
このアングルから見るエンジンの巨大さを。

本当はボンネットを閉めて綺麗に隠れるようにしたかったが、エンジン自体が大きくはみ出してしまったため、ボンネットを一部カットし、そこからはみ出し個所を飛び出させるようにしたそうだ。
個人的には、映画マッドマックスに登場するインターセプターみたいで非常にカッコいいと思うが、これをご覧になられた方の目にはどう映っただろうか?

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細部のアップ。

新造したフレーム。
剥き出しのタイヤが、エンジンルームの加工度合いを物語っている。
エンジン内部にもロールケージが張り巡らせれており、弱くなったフロントオーバーハングの剛性を補おうと工夫しているようだ。
エキゾーストもおかしなところに出口が向いている(笑)

いやはやとんでもないロードスターだ。

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室内に目を向けてみる。
先ほどのAE86ほどではないにしろ、スパルタンな匂いがプンプンする。
細かくロールケージを張り巡らし、剛性もしっかり確保。
軽量化も、元々が軽いロードスターなだけに、ポイントを効かせた軽量化対策でも十分だろう。

さて、AE86もロードスターも、どちらも仕上がったら、刺激的で強力な走り屋マシンになりそうな可能性を秘めている。
なにより前例がない、お手本もないようなチャレンジングな課題をここまでクリアできた学生達の奮闘は本当に素晴らしい。
カスタムカー作り自体の経験もそうだが、難問に立ち向かう時の考える力、柔軟な発想力がかなり養われたんじゃないかと思える。
これらは、社会に出てからの大きな武器となるだろう。
ここでの経験も活かし、社会に出てからも存分に腕を奮ってほしいものだ。

ところで今回の2台、残念なのが公道走行は不可、完成ぎりぎりだったため、満足な走行も行えていないという。
一度走るところを見てみたいし、可能なら試乗もお願いしたいのだが、なんとか機会は作れないものだろうか?

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
Wiz 国際情報工科自動車大学校

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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