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学生達の奮闘(TAUS 東京自動車大学校) – 東京オートサロン2018

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3月は多くの学校で卒業式が催される時期。

毎年、東京オートサロンで卒業作品を発表してくれる自動車系学校の学生達も卒業を迎え、次代の自動車業界を支えるべく社会に旅立っていく。

そんな彼ら、彼女らの今後の健闘を祈りつつ、東京オートサロンでの奮闘を作品を通して振り返りたいと思う。
今回は、TAUS 東京自動車大学校をピックアップ。
出展車両はカローラ・レビン(AE86)。
スクラップに近かったという本車両を、学生達が渾身のレストアで復活させてきたそうだ。

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エンジンはAE92後期の4AGEが搭載されており、その車体をベースに、街乗りからサーキットまで楽しく走れるよう仕上げたという。

AE86でのエンジン換装チューニングは、チューニング業界では定番中の定番。
AE92のスーパーチャージャー仕様、AE101系以上に備わる4連ストットル仕様、AE111系の5バルブ仕様など、様々なエンジン換装チューニングがプロショップで提示されるほど。

予算も含め、どのようなキャラクターでAE86を仕上げるか?で選択していくわけだが、その中でTAUS学生チームが選択したのは、AE92後期のNAエンジン仕様。
AE86のエンジン換装チューニングでは古くから実績のあるチューニングメニューで、多くの自動車系雑誌、ビデオで紹介されてきた。
恐らくググれば、もっと多くの事例が出てきそう。
学生達が取り組むには、ぴったりなチューニングメニューと言える。

レストア完了後にエンジンを再搭載、配管類を含め再配置を施したわけだが、とても綺麗に仕上げられている。
なにより、青系ボディカラーに統一感を合わせてきたエンジンヘッド、クリアカバー内に見える青のカムスプロケット、青のホース、プラグコードがまた良い。
せっかくなら、タワーバーの色にも拘って欲しかったところ。

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アップで見ても綺麗に彩られているブルー。
そのボディには、J BLOOD製のエアロキットが装着されている。
この辺りも、レストアでは気になるポイントだ。

車のボディは何かと歪むものだし、それが事故車となると歪みの影響はより大きくなる。
わかりやすい例だと、専用パーツなのになぜかそのまま付かない、パーツを取り付けたものの、妙に歪んで見える事が結構あるはず。
それらは全て歪みから来ている。

そのため、適正な位置にカッコよくエアロキットを装着するには、ボディ板金でより純正状態に近づけつつ、エアロキットも上手く加工補正して取り付けていかなければならない。

TAUSのAE86も、各部にそういったボディ板金の苦労が見てとれるが、全体のバランス感はGOOD。
限られた時間の中で、良くまとめられている。

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AE86らしさを大事にした運転先周り。

ダッシュボードや内張りも、スエード調の生地で綺麗に貼り直されている。
比較的落ち着いた黒貴重の室内ながら、青のバケットシート、スピンターンノブが走り屋風のアクセントを効かせている。
この内装なら、走り屋に興味のない方でも普通に乗ってくれそうだ。

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運転席とは打って変わり、リアハッチから見ると強烈なスパルタン感が出てくる。

リアシートを廃し内張りやアンダーコートも除去。
やはり青系で統一してきた4点式ロールケージが、走り屋が乗るAE86らしさを存分に醸し出している。
剛性も高そうで、ボディがよりシャキッとしたに違いない。
重さが気になるところだが、内装を除去した事によりある程度の軽量化も図られたはず。
向上したエンジンパワーもあるし、前後の重量バランスはちょうど良いように思える。

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ロールケージ取付部のアップ。
やはりボディが歪んでいると、ロールケージも取り付けが難しくなる。
位置に合わなかったりするし、無理やり付けるとボディ全体の歪みに拍車をかけかねない。
経験も重要となる大事な部分。
この車では、先生方の指導もあり上手く装着ができたようだ。

要所要所で、経験が大事となってくる難しい作業が多かったであろうこのAE86。
悩みや苦労も絶えなかっただろうが、この仕上がりは十分に誇れると思う。
昨今、AE86を始め、シルビア、スカイライン、スープラ、RX-7といった人気車種が劣化していき、純正のパーツ不足も顕著になっていると聞く。
その傾向から、人気車種のレストア、リフレッシュのオーダーが、今後増えていくのではと見ている。
このAE86を作成した学生チームも、今回の経験が存分に生きてくるはず。

私たちが長く愛車とカーライフを過ごすためにも、これから社会へ巣立つ彼ら、彼女らの今後を応援していきたい。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
TAUS 東京自動車大学校

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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