トヨタ東京自動車大学校 – 学生達が制作したカスタムカー
トヨタ東京自動車大学校 が、今年も 東京オートサロンへ出展。
学生達が制作した個性あるカスタムカーが披露された。
こちらは、トヨタ・セリカをベースとした”JPN Car(ジャパンカー)”。
コンセプトは日本の和で、ボンネットに描かれた金魚など、日本をイメージさせるクリエイティブを凝縮して詰め込んでいる。
見る角度によって違ったイメージが見える工夫もあり、見る者を飽きさせない。
ルーフに立つ可愛いお城も、日本の和には欠かせない。
城下には金魚が泳いでいた。
こちらは、華道をイメージしたグラフィック。
一見、プリントに見えるが全て手描きとの事。
なかなか手が込んでいる。
シートカバーは、使い古しの着物や帯を持ち寄って製作されている。
シフトノブのけん玉は、つい笑ってしまった。
ルーフ内側には、花火をイメージした生地を設置。
その裏側には おはじきが埋め込まれている。
ここは点灯できるようになっており、当日は素敵な花火模様を浮かび上がらせていた。
トランクから覗くスペースは和室。
畳、竹に折り鶴、花瓶(生け花?)、ちゃぶ台、室内灯など、拘り具合が半端ない。
ちょうど傍にいた外国人来場者も、嬉しそうに写真を撮っていた。
敷かれた畳はプロの畳職人さんの手で仕上げられたが、まさかこういった使われ方をされるとは思わなかっただろう。
次に紹介するのは、トヨタのハイラックスサーフをベースにしたオフロードカー。
その名も”サーフクルーザー”で、個性的なフロントマスクと巨大なオーバーフェンダーが、なかなかのインパクトを生み出している。
オーバーフェンダーは、全て鉄板加工で制作。
恐らく、サスペンションやアップライト部も手が入っている。
タイヤは、YOKOHAMAを履いていた。
クロスカントリーラリー等でよく見かけるロールバー。
オフロード車両の定番アイテムだが、車体に合わせて上手く形作っている。
欲を言えば、タイヤかキャンプ用の荷物を載せてほしかった。
先ほどのロールバーは、リアフェンダーまでしっかり伸ばされていた。
ボディカラーはグリーンを基調としたカラーリングで、大草原をバックに走ると似合いそうだ。
室内は、ウッド長のカラーで統一。
ダッシュボード周りやステアリングも、木目調でまとめられていた。
芝生のようなシートクッションが、いい味を出している。
次に紹介するのは、こちらの”GT27”。
往年の名車TE27カローラレビンを走り屋風にカスタマイズした一台だ。
年配の方が懐かしそうに眺めて行かれたが、タイヤ・ホイールやフェンダー周りの造形など、興味深く拝見する若者もチラホラ見られた。
エンジン回りも綺麗にレストレーション。
装着される縦置き2T-Gエンジンは、当時のトヨタ車ではポピュラーな物。
そして4連スロットルに備わる茶漉し状のフィルターも、当時感を出すのに一役買っている。
当時のトレンドに沿ったボディライン。
テールランプも時代を感じさせる。
人気アイテムだったダックテールスポイラーも、当時感を上手く演出している。
内装もこの通り、綺麗に復元されていた。
今では見られないシートや大径ステアリング、ストロークの大きそうなシフトレバーまで、拘りの詰まったインテリアとなっていた。
こちらは、全日本学生フォーミュラ大会への出場マシン。
全国の大学、専門学校の学生達による手作りフォーミュラカーで覇を競う大会で、トヨタ東京自動車大学校でも昨年から参戦を開始している。
しっかり作りこまれたフレーム周り。
サスペンションは、フォーミュラカーではお馴染みのプッシュロッド式ダブルウィッシュボーンで、その先には水平マウントのダンパーが備わる。
高電圧のバッテリーを使う車両だけに、安全面に対するレギュレーションは厳しい様子で、スイッチ類も目立ちやすく、手の届きやすい配置がなされている様子。
さらに運動性を向上させるべく、重たい動力バッテリーは、かなり低い位置に配置されていた。
果たしてどんな走りをしてくれるのか?
話を聞けば聞くほど、興味が尽きない。
【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力 – 問い合わせ先】
トヨタ東京自動車大学校