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学生達の奮闘(トヨタ東京自動車大学校) – 東京オートサロン2018

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3月は多くの学校で卒業式が催される時期。

毎年、東京オートサロンで卒業作品を発表してくれる自動車系学校の学生達も卒業を迎え、次代の自動車業界を支えるべく社会に旅立っていく。

そんな彼ら、彼女らの今後の健闘を祈りつつ、東京オートサロンでの奮闘を作品を通して振り返りたいと思う。
今回はトヨタ東京自動車大学校をピックアップ。

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もはや名物となった感もあるトヨタ東京自動車大学校の目玉車。
スイーツをデコレイトした甘車、フラワーを全面に散りばめた華車、海の楽しさを感じる海車と続き、今回は何を出してくるのか?

2018年の目玉、それがこのトヨタ・セリカをベースとした”JPN Car(ジャパンカー)”だ。
コンセプトは日本の和。
ボンネットに描かれた金魚など、全体的に日本をイメージさせるものを凝縮して詰め込んでいる。

この車、見る角度によって、様々な日本の輪を見せてくれるのが面白い。
せっかくなので各部を細かくチェックしてみよう。

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ルーフに聳え立つお城。
日本の和を象徴するメジャーコンテンツである。
意外とよく出来ており、これを作るだけでもかなり大変だったんじゃないかと思える。
周りの金魚は、お堀をイメージしているのかもしれない。

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日本の華道をイメージしたかのような華のグラフィック。
一見、プリントのように見えるが、全て手描きで描かれている。
素晴らしいクオリティーで、これだけでも十分にお金が取れそうに思えるほど。

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使い古しの着物や帯を持ち寄って作成したシートカバーはアイディア物。
着物を着たドライバーとマッチングは良さそう(当たり前だが)
シフトノブのけん玉はつい笑ってしまった(笑)
懐かしい。

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日本の和、日本の夏といえば、伝統的な文化である花火。

ルーフ内側内装は、その花火をイメージした作りとなってる。
花火模様に切り取った先に埋め込まれているのは おはじき。
それを点滅させて素敵な花火模様を浮かび上がらせていた。
思わず子供のころを懐かしんでしまった。

せっかくなので、その点滅模様を撮影した動画も掲載しておく。

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トランクから覗くスペースは和室。
畳、竹に折り鶴、花瓶(生け花?)、ちゃぶ台、室内灯など、かなり徹底して作りこんでいる。
これには、外国人観光客も嬉しそうに写真を撮っていた。
畳職人さんも、まさかこういった使われ方でオーダーされるとは思わなかっただろう(笑)

まるで遊園地に置いてある乗り物のように、来場者を楽しませてくれた”JPN CAR(ジャパンカー)”。
しかし、トヨタ東京自動車大学校の作品、展示車両はこれだけではない。
競技車両、レストア、オフロードカーと、それぞれのジャンルに特化した素晴らしい車達を展示していた。

次はそれらを見ていこう。

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トヨタのハイラックスサーフをベースにしたオフロードカー。
個性的なフロントマスクと巨大なオーバーフェンダーが特徴のその車。
その名も”サーフクルーザー”だ。

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力強さを感じさせる車体。
オーバーフェンダーから全て鉄板を加工して制作しているそうだ。
タイヤは定番のYOKOHAMA、恐らくサスペンションやアップライト部も手が入れられているはず。
良いバランス感だ。

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サファリラリーやラリーレイドを走る車でよく見かけるロールバー。
オフロード車両を謳う車では定番のアイテムだが、これも車体に合わせてうまく形状を作りこんでいる。
欲を言えば、せっかくジオラマ風の展示なのだから、タイヤかキャンプ用の荷物を載せてほしかったところ。

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先ほどのロールバーは、リアフェンダーまでしっかり伸ばされている。
ここまでやらないと、ロールケージもただ載せているだけのように見えてしまう。
制作者はよく気が付いたものだ。
しっかり頭の中にイメージがあったのだろう。

そんな車を映えらせるボディカラーはグリーンを基調としたカラーリング。
オフロードカーだけに素人は迷彩色を選びそうだが、この配色はなかなか良い。
大草原をバックに走ると似合いそうだ。

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室内はウッド長のカラーにまとめられており、至って落ち着いた雰囲気。
写真でお見せできないのが残念だが、ダッシュボード周りもステアリング含め木目調でまとめられている。
すぐにでもキャンプ場に繰り出してみたくなる。
自然との調和、オフロードのイメージを室内からも十分に感じられた。

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ところ変わって、こちらの車は”GT27”
往年の名車TE27カローラレビンを走り屋風にカスタマイズした一台だ。

年代的に、多くの年配の方が懐かしそうに眺めて行かれたが、近年、こういった旧車風カスタマイズが若者の間で大人気な事もあり、タイヤ・ホイールやフェンダー周りの造形など、興味深く拝見する若者もチラホラ見られた。

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エンジンルームまで綺麗にレストレーションされている。

装着される縦置き2T-Gエンジンは、当時のトヨタ車ではポピュラーな物。
そして4連スロットルに備わる網状のフィルターは、当時の走り屋にはお馴染みの光景だろう。
ここは、エンジンには悪いとわかっていても、少しでも吸入抵抗を減らそうと工夫をこらした場所であり、中には潔く、フィルター自体を外す車もあったほどだ。

それにしても、今と比べると当時のエンジンルームは本当にスッキリしているのが印象的だ。

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当時のトレンドに沿ったボディライン。
テールランプも時代を感じさせる。
これも結構な人気アイテムだったダックテールスポイラーも、当時感を上手く演出している。

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内装も綺麗に復元されていた。

今ではまず見られないシートや大径ステアリングに、シフトストロークの大きそうなシフトレバーが、またしても懐かしさをこみ上げさせてくれる。
へたに今風にいじらず、あえて当時感を忠実に再現したところはポイント高しだろう。

機会があれば走らせてみたい一台だった。

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近年、熱い盛り上がりを見せている全日本学生フォーミュラ大会
全国の自動車系学校、自動車科、自動車部の学生達が、手作りのEVフォーミュラカーで覇を競う。

そんな大会へ、トヨタ東京自動車大学校は昨年から参戦を開始している。

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ボックス状に非常に凝った作りのフレーム周り。
サスペンションは、フォーミュラカーやGTカーではお馴染みのプッシュロッド式ダブルウィッシュボーン。
水平マウントのダンパーも、モータースポーツファンにはお馴染みの後継だろう。

高電圧のバッテリーを使う車両だけに、安全面に対するレギュレーションは厳しい様子。
スイッチ類の配置も、目立ちやすく届きやすい位置に見受けられる。

運動性の向上を図るため、重たいバッテリーはより低い位置に配置されているそう。
なるほど、背後から見たフレームが殺風景に見えたのはそのせいか。

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ここまでの作りこみは、中途半端では成しえない。
コンセプト作りから一台の車を設計、開発していくかのような手順を踏んでいるはずだ。
構造や応力・歪みの解析、強度計算、電力やモーターの消費電力といった、我々素人では頭痛がしてくるような様々な計算も行う必要がある。
これはなかなか厳しい。
きっと多くの失敗もあり、ストレスも抱えまくっていたのではないだろうか?

だが、こうした事は社会では当たり前だ。
納期が迫る中、限られた条件、限られた資産を活用し、市場にあった最高の車を作り出さなければならないのだから。
学生フォーミュラで得た経験は、社会でも十分に生かされるはず。

さて、トヨタ東京自動車大学校の展示車両を一通り見てきたわけだが、学生達の奮闘、頑張りが随所に感じられた出展内容だったように思える。
先生も、我が子を応援するかのように生徒の作品をPRしてくるあたり、とてもアットホームな雰囲気に感じられた。

来月から始まる新年度、彼ら彼女らの活躍に期待したいところ。
社会でも、この時に得た経験を生かしてぜひ頑張ってほしい。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
トヨタ東京自動車大学校

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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