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新たなS2000カスタムとなるか? – 東京オートサロン2018

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現在のカスタムスタイルのトレンドと言えば、昭和街道レーサーを今風に昇華させたエアロパーツやボディキットだろう。

例えば、ダックテールスポイラーにむき出しリベット留めオーバーフェンダー、N2レーサー風のブリスターフェンダー、チンスポイラー、シャコタン、ネガキャンなど。
若者を中心にこのスタイルに多く支持者がおり、街中やイベントでも見かけた方は多いはず。

今回の東京オートサロン2018でも、会場、駐車場問わずそんなスタイルの車が目についたが、そんな中、独自の存在感を出して来場客の視線を集めていた車があった。

それが、今回紹介するタモンデザインのホンダ・S2000だ。

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タモンデザイン

三重県発の自動車のカロッツェリア(イタリア語でボディのデザイン、製造をするメーカーの意)だ。
代表の庄司 多門氏がデザインと制作を行っており、理想とするカースタイルを追い求めて日々邁進している。

過去に、RE雨宮デモカーのRX-7エアロキットや世界的に人気のGTスタイルのスープラ、そしてS2000、フェアレディZ、トヨタ86/スバルBRZ、近年では自動車メーカー ダイハツとのコラボでコペン用のオリジナルボディキットを手掛けており、その活躍の場は大きく広がりつつある。

一般の認識ではエアロパーツメーカーの一つに見られがちだが、上述の通りタモンデザインは日本のカロッツエリア。
オリジナルデザインの車を作るメーカーと言ったほうが正しいだろう。

そのタモンデザインも今年が創立17年目。
そこで、今まで培ってきたものの集大成を作りたい、新たなデザインを提案したい、本当のプロの技をお客さんに見てもらいたい、そんな思いで新たな構想に着手。
そうして生まれたのが今回のホンダ・S2000というわけだ。

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思わずため息が出るほどの美しいスタイリングだ。
エアロパーツを付けたというより、S2000のシャシーに新たなボディを載せてリリースされたという感じか。
S2000をワンランク上のスーパーカーに、よりスペシャルなストリートカーに変身させている。

その車体のマッシブなボリューム感は迫力十分。
これなら、フェラーリやマセラッティ等と並べても遜色はないだろう。

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もちろん機能性もしっかり考えられている。

機能性とデザイン性、それらを高い次元で両立させたボディキットを作るのがタモンデザインの強みなのだが、このS2000にも、その要素があちこちで見てとれる。

その一つである独特のフェンダーダクトとホイールカバーは、タイヤ付近やフェンダー内部の気流制御に高い効果を発揮しそう。
カバーはブレーキの放熱に悪影響を与えがちだが、フェンダー内部で適切な気流の流れが作れるなら、放熱悪化も最小限に抑えられるかもしれない。

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機能性という意味で際立った特徴を見せていたのが、車体各部に施されたディンプル形状。
主に市販のシートを使って仕上げられたそうだが、このディンプルが気流の渦を作りだし流れをコントロールし、高い空力効果を生み出すという。

発想としてはゴルフボールの考え方に近いか?
ただ、ゴルフボールのディンプル形状も実に様々で、それぞれに異なる特性がある。
そもそも回転が前提のゴルフボールに対して、車はそのまま直進するもの。
そのまま適応できるものなのか疑問が残る。

その事はタモンデザインは十分承知している。
今回のはあくまでテストケースで、いずれ機会を見て風洞実験を行い、じっくり検証してみるそうだ。
それによっては、ディンプル形状の形やシート貼付位置の変更もあるかもしれない。

ちょっと気になるチューニングメニューだ。

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グレーのフェンダーパーツは、大手繊維メーカー テイジンの新素材を活用して作られている。
その詳細は企業秘密で明かしてもらえなかったが、一見したところ、繊維模様が独特のデザインアレンジになっているように見える。

その詳細が告知される日を待ちたいと思うが、テイジンGHクラフトといった異業種や大手メーカーとのコラボが実現されている点に強く興味を惹かれる。
カーボンやFRPといった素材が当たり前なカスタムカースタイルだが、今後はタモンデザインから、新素材による新発想のボディキットやカスタムパーツが開発、販売されるようになるかもしれない。

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フロントはLEDヘッドライトとデイタイムランニングライト、リアにLEDテールランプをおごり、機能性を高めつつも、よりスペシャリティ感を高めている。
細部を見ても安っぽい加工跡などなく、このまま一品物でホンダディーラーで売られていそうなクオリティだ。
スーパーカー、スペシャリティーカーは顔からくる印象がとても重要なのだが、このS2000は十分に合格点。
機会があれば、夜間での見た目も確認してみたいところだ。

またインテリアのバンザー部分にも独自のLEDランプがセッティングされている。
こちらは動画で紹介したい。

さて、今回のホンダ・S2000。
これまでの集大成というだけあって、ライト一つ取っても強い拘りとプロならではの技術を感じさせてくれた。
プロを本気にするとこういう車が出来るのか。。。あらためて舌を巻いたタモンデザインであった。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力 – 問い合わせ先】
タモンデザイン

編者
REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。 サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。
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