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東京オートサロン2018

20180116_東京オートサロン

東京オートサロン2018 取材記事。
今回はイベントの模様をお送りする。

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会場オープンと同時に、多くの人が気になるブースへ脱兎のごとく駆けつける。
その数は、そろそろケガ人が出るんじゃないかと心配になる程。

だが、そうまでしなければいけない理由もわかる。
限定アイテムのゲット、お気に入りの車やコンパニオンガールの撮影、イベントブースでの良い席確保などなど。
少しでも人の少ないタイミングを狙いたいわけだ。

だがケガをしては元も子もない。
ぶつかった事による軽い諍いもあったとあちこちで聞いている。

正直、全てのブースを回りきるのは不可能に近い東京オートサロン
事前に計画を練る等して、落ち着いて回られる事を強く薦めたい。

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トヨタブースでの一コマ。
ボディービルダーのような方々が華麗なダンスと見事な筋肉美を披露していた。

その体には、自動車の足回りやエンジンなど、各機構を模したボディペイントが施されている。
これは人の肉体を車に見立て、ペイントしたそうだ。
なるほど、さしずめ首筋から腕に描かれたのはサスペンションとシャシーの一部で、心臓はエンジンといったところか。

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ご存じスモーキー永田氏が率いるトップシークレットブースでは、例によって歴代の最高速系GT-Rがずらり鎮座していた。

各車、何やら値段とfor saleの文字が見える。
今年初開催のカーオークションではセンチュリー用V12搭載の最高速仕様スープラが900万円で落札されたそうだが、こちらではなんと、2000万前後の価格でデモカーのGT-Rを販売していた。
それもR35からR32まで、チューニングカー雑誌や各イベントを飾った珠玉のチューニングカーばかり。
チューニングカーファンなら、喉から手が出るほど欲しい一品だろう。

世界中に轟くブランドネームもあってかその人気は絶大。
既に何台か売買契約が結ばれていた。
主に海外から購入者が多いそうで、中には現金一括でR34GT-RとR33GT-Rの2台を購入した方もいた程。

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こちらも、国内外に多くのファンを持つリバティーウォーク
今回は軽自動車のカスタムカーも持ち込んでいた。
それが、写真のNSXスタイルのホンダ・S660。
そしてR35GT-Rスタイルのダイハツ・コペンの2台だ。
リバティーウォーク自慢のボディキットで独自のカラーを出していた。

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こちらはLYZERブース。
こちらのように、大人気のSUV トヨタ・CH-Rのカスタムカーがあちこちのブースで展示されていた。

過去の東京オートサロンの傾向として、ジャンル問わず、市場で売れている車を真っ先にカスタマイズして展示するメーカー、ショップは多い。
以前はトヨタ・プリウスをたくさん見かけた時期もあった(今回は少数派だったが)

SUVは世界の自動車メーカーが力をいれているホットなカテゴリー。
どこのショップも、力の入れ具合が伝わってくる。
実際、魅力的なカスタムパーツやボディキットを多くリリースしており、その気になれば、個性豊かなCH-Rがすぐ出来そうに思えた。

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新たな潮流を作りだそうと奮闘するメーカーもいる。
こちらのタモンデザインのホンダ・S2000を始め、サノデザインのマツダ・ロードスターなど、他にはない斬新なボディスタイルで来場者を驚かせていた。

プロだからこそできる物を作りたい。
これまで自分達が培ったデザインアイデンティティーを具現化したい。
その思いで新たなデザイン、ボディキットを提案してきたわけだが、現在のトレンドに慣れ親しんだ来場者の反応が気になるところ。

新たな刺激は、我々カスタムカーファンとしても大歓迎なのだが、どれだけのカスタムカーオーナーの心を揺り動かせるだろう?

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所謂、商用車の部類である軽トラックを、若者向けにスポーティー&カジュアルに大胆カスタマイズした車両も目立った。
その多くでテーマにしていたのはアウトドア。
釣り、サーフィン、キャンプのお供にどうか?と、様々な提案がなされていた。

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東京オートサロンの名物とも言えるのが、未来の整備士を養成する自動車系学校の生徒達の作品。
写真のNATS学生が手掛けたヴェルファイア・ピックアップを始め、様々な趣向を凝らしたカスタムカーが、多くの来場者を楽しませていた。

仲間達と力を合わせ、ギリギリまで拘って作りあげた作品は独特のオーラを感じる。
学生ならではの自由な発想も面白く、我々大人がまず思い浮かばないような考えも盛り込まれていたりして、ただただ驚くばかり。

なにより誇らしげに、
”これが自慢です!”、”ここをぜひ見てほしい!”、”ここを特に頑張りました!”
と熱く語ってくれる話も実に楽しい。
思わずぐっと引き込まれたし、車ってこんなに楽しいんだとあらためて感じさせてくれた。

これからの自動車業界を支える若い子達だ。
業界の先輩方は大事に育てあげてほしいと思う。

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久々に訪れたビルシュタインブース。
ビルシュタインと言えば、自動車メーカーが新車に採用する程の老舗メーカーであり、走りに拘る方なら一度は装着してみたいと思う憧れのブランドだ。

そんな老舗でも、やはり時代に合わせた変化は起きている。
近年は、ハイエースやアルファードといった1BOXやミニバン向けのダンパーや車高調の売り上げが多いという。
昔スポーツカーに乗っていたものの、今は家族を乗せてミニバンを運転するオーナーさんからのご指名があるとかで、そういった需要に応えられるよう、日々開発が進められている。

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最後にHKSブース。

チューニング雑誌オプションの創始者であり東京オートサロンを立ち上げた第一人者、今や日本のチューニングカー業界のご意見番である稲田大二郎氏と、D1GPやビデオオプションMCでお馴染みの鈴木学氏、そして2017年にHKS代表となった水口大輔氏のトークショーが行われていた。

HKSと言えば、話題なのが自社制作したトヨタ・86タイムアタック車両のTRB-03。
まだセッティングが不十分ながらも、2017年12月、筑波サーキットTC2000で脅威の50秒台を叩き出したのは記憶に新しい。
そして今回、FF車最速の座を獲得すべく、新たな”レコードブレイカー”スズキ・スイフトスポーツTRB-04が登場。
スイフトスポーツのアフターパーツ開発を加速させながら、車両開発をどんどん進めていくとの事。

2018年もたくさんの話題を提供してくれそうだ。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS

【問い合わせ先】
東京オートサロン事務局

【写真協力】
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