You are here
Home > EVENT > 変わるラルグス – スタンスネーションGジャパン東京 2017

変わるラルグス – スタンスネーションGジャパン東京 2017

20171223_スタンスネーション_ラルグス

ヤフオクで車高調を検索してみる。
するとよく登場する名前がある。
ラルグス”だ。

自動車界隈も今や通販サイトが全盛期。
ない物はネットで探せ、ヤフオクで探せと言わんばかり、チューニング、カスタマイズファンはスマホ片手に日々チェックに余念がない。

そこに必ずと言っていい程登場するチューニングパーツメーカー”ラルグス”。
その創業は2006年に遡る。
これまでにストラットタワーバーを始め、スタビリンクなど、多くのチューニングパーツを開発、リリースしてきた。

主力製品である車高調だが、他メーカーと比較して車種ラインナップがとても幅広く、そのためチューニングしたくても設定ない車のオーナーや、低価格帯の製品を好むユーザーから一定の評価を得ている。

編者愛車のFTOもその一つで、古くから使っていたダンパーがヘタってしまい交換を考えていたものの、当時は他に選択肢がなくてこれを選んだ経緯があった。

その性能だが、当時の感想は「安物だからこんなもんなんだろうな。。。」というレベル。

乗り心地が悪く、固くて跳ねる、そしてヘタりが早い。
減衰力設定をめいいっぱい弱くしてなんとか妥協レベルという感じだった。

またオーバーホールを依頼した時に不愉快な対応をされた事もあり、もう次は別のメーカーの製品にしようと本気で検討し始めていた。

近年はFTO向け車高調もラインナップする海外のパーツメーカーが出始め、日本で手に入りやすくなった事も理由にあった。

20171223_スタンスネーション_ラルグス_02

しかし2017年の今年、編者の中のラルグスに対する評価が180度変わってしまった。

予想通り車高調がヘタったため、もう違うメーカーの製品にしようとチューニングショップ”Revolfe S.A.”に相談を持ち掛けたところ、予想外の返事を頂いた。

”最近のラルグスはやる気だよ”
”凄く営業さんが頑張っている”
”そういう事なら、今の不満をその営業さんに伝えてみるから、考え直してみない?”

話を聞くうちにその頑張っている風景が浮かび、個人的にもそういった営業は好感が持てるので、逆に興味が芽生えてきた。

それならばとその後、”Revolfe S.A.”を仲介しながらラルグス営業担当者とも相談を重ねていき、2kgのバネレートアップとタイヤ変更で不満は解消されるじゃないかという話に落ち着いてきた。

この段階で、ここまで親身に対応してくれた事は今までなかったなと驚きを感じていた。
また車高調のオーダーをかけたところ、当日中に”Revolfe S.A.”へ納品があったという連絡を聞いてさらに驚いた。
まるで違うメーカー営業と相手をしているかのよう。
そのやる気具合が編者にもひしひしと伝わってきた。

そうして装着した車高調。

結果は大正解。
跳ねが粘りに変わり、しっかりと路面を捉えるようになった。
とても面白いハンドリングで病みつきになるくらい。
減衰設定もハード目に寄せているが、とても乗り心地がいい。

あのラルグスが。。。これなら一年でヘタっても全然不満はない。
価格以上の価値は十分にあると思った。

20171223_スタンスネーション_ラルグス_01

そんなラルグスの2017年、一言で言えば”アクティブ”

これまでの通販主体の”受け”、”待ち”の状態から、積極的に販売店を周り、今回のスタンスネーションのように各地の様々な自動車イベントへ出展してPR活動を展開している。
その活動内容も、ただの展示や自社製品の宣伝だけでなく、販売店や一般ユーザーから積極的に意見を聞いたりアンケートを取る場としても有効活用しようとしている。

こと、チューニングやカスタムパーツ業界においては、市場のリサーチやマーケティングをしっかり行っているところはそう多くない。
自分達の考えばかりに固執し、本来の購入者である一般ユーザーの声、最新の流行、真のニーズを軽視し、今後の未来予測も考えられない傾向にある。

ラルグスもそんな流れにあったメーカーの一つだったのだが、”このままではいけない”とばかりに危機感を持った社内の有志が声をあげ、幹部陣を説き伏せ、新たな流れに乗るための体制と方針変更を行ったのだとか。

体制、方針というものは、一度出来上がってしまうとそれを壊すのは容易ではない。
それが古くから続いており、過去に一定の成果があがっているものならば猶更である。

企業内での軋轢、衝突も少なからずあったはずで、ここに至るまでに相当の苦労があったに違いない。

20171223_スタンスネーション_ラルグス_03

市場のリサーチ、マーケティングと言ってもやり方は色々だが、一番手軽で多く行われているのが、ネット上の声を無作為に拾っていく事。
その理由の多くは、デスクの前でいつでも作業ができる事と、現場へ出向く必要がなくコスト削減にも繋がるから。

しかし編者は、そのネットだけに傾倒するやり方に疑問を持っている。

ネット上に溢れる声が全て正しい情報とは限らず、デマも多く溢れている。
全てのユーザーがネットになんらかの情報を全てあげてくれるわけではない。
相手の反応がネットでは見えないため、その情報が相手が本当に訴えたい情報なのかも判断がつきかねる。
細かく情報をあげるユーザーもいれば、主語もなく大雑把な情報だけあげるユーザーだっている。

こういった点から見ても、ネットの情報だけでは正しい企業判断が出来るとは言い難い。

編者はこんな時代だからこそ、メーカーはリアルなコミュニケーションも積極的に行うべきと思っている。
リアルだからこそ得られる情報、リアルだからこそ肌身に感じられる情報が必ずあるはずなのだ。

ラルグスもその点に気が付いたらしく、イベント出展も、一般ユーザーとのコミュニケーションが取りやすい所に絞って行っているそうだ。
スタンスネーション当日もブースを外側から眺めていると、前を通りがかる方、興味深く眺めている方へ積極的に声をかけながら、多くの来場者とお話しよう、声を聞こうと奮闘されていた。

まだまだ手探りの段階なので。。。と謙遜しながら笑顔で語ってくれたラルグス営業の方々。
しかし編者は、ラルグスがこの姿勢を長く貫いていけば、良い意味で面白い事になりそうだと確信めいたものを感じた。

せっかくメーカーが、このような姿勢で我々一般ユーザーを迎えてくれるのだ。
SNSでもイベントでも販売店を通してでもなんでもいい。
不満も要望もどんどんあげていき、我々がお金を出してでも買いたいと思える、とても満足できる製品を作ってもらおうじゃないか。
一ユーザーである編者も、そのつもりでこれからもラルグスと接していくつもりだ。

【取材 –文 – 写真】
編者(REVOLT-IS)

【取材協力・お問い合わせ】
ラルグス

編者

REVOLT-IS立ち上げの発起人。サーキット走行会や草レースなど経験が豊富で、スポーツ系チューニングやセッティングに強い関心がある。
サーキットやストリート、ドリフトなどの走りのイベントへ積極的に顔を出しながら、カメラを構えつつ様々な考察をする毎日。

Top