ブレーキレビュー – Brembo(ブレンボ)の安心を感じる効き味
ブレーキレビュー を久しぶりに行ってみた。
愛車のホンダS660のブレーキパッドが交換時期になったので、今回は、以前から気になっていたイタリアの老舗メーカーBrembo(ブレンボ)の以下製品を選択した。
ブレーキパッド:セラミックパッド
ブレーキディスク:UVコーティング(スタンダードタイプ)
価格は競合他社とそれ程変わらずで、どちらも街乗り基準での選択。
ブレーキディスクも含めたのは、リフレッシュとパッドの正確な評価をしたいがためで、発注、取り付けは、ホンダカーズ埼玉南U-SELECTふじみ野店にお願いした。
まずは取り付け直後から。
愛車S660は中古で購入したが、その頃からブレーキはフロントに純正パッド、リアにモデューロパッドという特殊な組み合わせで、そうした背景と挙動に慣れていた事もあり、交換当初は以前よりつんのめる傾向に感じた。
また慣らし中は固い物同士がこすれ合うようなブレーキタッチで、あまり良い感触ではなかった。
そうして慎重に慣らしを重ねて200kmを経過。
今度は踏み始めから、徐々に効きが強くなる感じに変化してきた。
いわゆる、踏んだぶんだけ効きが強くなるというキャラクターで、タッチも柔らかく、例えばドライバーの意図しない効き方、突然強い効きが襲ってくるような事もない。
とても扱いやすく、自信を持って踏み込む事ができた。
ちなみに、慣らし中に感じたつんのめる傾向は残っているが、扱いやすくなった事でかなり軽減。
慣れれば、こちらのほうが面白いかもしれない。
ブレーキディスクに付きやすい錆についても、ブレンボならではな特性が確認できた。
その状態でもブレーキは効くが、ディスク面の錆が落ちるまでブレーキタッチが悪くなる事がある。
ブレンボも例外ではなかったが、以前よりもタッチは早く回復。
走り始めから、安心して扱う事ができた。
ここからは気になる点を一つ。
それはブレーキダストで、以前よりもホイールに付着する汚れが目立つ印象を受けた。
汚れ自体は拭き取れる程度のものだが、メッシュなど複雑なデザインのホイールを装着する方にとっては、マメな掃除とどこまでトレードオフ出来るかになりそうだ。
一般的に、ダストの量は利きの性能に比例すると言われており、特に欧州メーカーの輸入車やブレーキはこの傾向が強く、ダストが多いのは当たり前と言う声もある。
自国民もそれを常識として捉えているようで、それに対するクレームも少ないようだ。
反面、日本ではブレーキダストを気にする層の割合が高く、中には輸入車を購入早々、低ダストを謳う日本製ブレーキパッドへ交換する方もいるという。
国内の主要ブレーキメーカーではダスト低減も最優先課題に掲げるほどで、ブレンボでも低ダスト化に取り組んではいるが、こと日本向けという観点で見れば、さらなる改良が必要に思う。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)