視覚障害者 歩行安全支援機器を提案 – オートテクニックジャパン
視覚障害者 向け支援機器はいくつか存在するが、そこへ、自動車開発各工程のサポート、支援を専門とする株式会社オートテクニックジャパンが新たな提案を見せてきた。
それは、ハイブリッド車や電動車の音も検知して視覚障害者に接近を伝える歩行サポートシステム「ワタレル」で、人とくるまのテクノロジー展 2024にて開発中のモデルが展示された。
これは、”ゼロから作る移動の自由”をテーマに始められた企画「ZERO-LAB」の一環で開発が進められているもので、会場では、試作モデルのデモを体験する事が出来た。
まずは機器を収納したリュックサックとリストバンドを装着。
重さはそれ程感じないが、実用性皆無なのは試作品ならではと言ったところ。
音はショルダー部などに備えたマイクから拾い、分析にはAIを活用。
自動車音と判定されると、リストバンドなどから発生する振動で接近を伝えてくれる。
まだ開発初期段階との事で、デモは疑似的に振動を発生するシミュレーションで行われた。
振動自体はマッサージ機程度といったところで不快感はなく、慣れれば「ビクッ」とするような驚きはないだろう。
音の検知も可能なレベルになっていたが、雑踏の中からより正確に電動車の音を割り出すべく、現在も鋭意開発中という。
今後の続報に期待したい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
株式会社オートテクニックジャパン
公益社団法人自動車技術会