人力車 から商用車まで、サスペンションを支えていく – オートモーティブワールド2025
人力車 でイメージするのは京都嵐山など、古き良き日本を感じさせる観光地での活躍を連想する。
実は国内で活躍する人力車の多くは、中野スプリング(株)で製造された板ばね(リーフスプリング)が使われている。
オートモーティブワールド2025の展示ブースでは、その最新の板ばねを装着した人力車を展示。
通りがかりの来場者を驚かせていた。
中野スプリングと言えばトラックなど、商用車向けの板バネ製造で有名だが、元々この会社は人力車用の板ばね製造からスタートした歴史を持つ。
それだけにノウハウは十分。
利益が出せるほどの数が捌けるのか疑問に思ったが、昨年だけでも約50台ぶんの製品を納入したという。
なかなかの数字で驚いたが、恐らく海外からのインバウンドの増加で、人力車の稼働率が上がっている事も影響しているように思う。
旅行先で人力車を見かけた方は、ぜひ板ばねにも注目してみて欲しい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
中野スプリング(株)
第18回オートモーティブワールド