26
1月
2024

振動で自立発電するセンサーシステム【オートモーティブワールド2024】

20240126_オートモーティブワールド_日清紡マイクロデバイス_日清紡ブレーキ_振動発電_回生ブレーキ_02

自動車の各部には様々なセンサーが設置されているが、取り付けたい箇所によっては、給電やデータ通信のための配線の取り回しに困難なところも出てくる。
その解決策として日清紡マイクロデバイス(株)では、センサーユニット自身に自立発電機能を付与し、車載ECU等とワイヤレスで通信するシステムを提案している。

自立発電を生み出すのに日清紡マイクロデバイスが目を付けたのが、車体に加わる振動エネルギー。
いわゆる振動発電と呼ばれるもので、センサーを稼働させるには十分な電力が得られるようだ。

そしてワイヤレス通信にはBLEを採用。
これはBluetooth4.0規格の一つで、極めて低い電力でも通信を行える特長を持っている。
自立発電とはいえ無駄に電力を使えない本システムには、打ってつけと言えるだろう。

20240126_オートモーティブワールド_日清紡マイクロデバイス_日清紡ブレーキ_振動発電_回生ブレーキ_03

その応用事例として会場では、グループ会社の日清紡ブレーキ(株)と開発を進めている回生強調ブレーキシステムを展示。
その制御で使われる温湿度センサーとの通信と、先のミニチュアカーを振動させて給電する様子が見られるようになっていた。
このセンサーユニットなら今まで厳しかった箇所へも設置可能との事で、今回の事例では、摩擦ブレーキの効き変化に影響を与える温度、湿度を計測するのに使用。
そこから得られたデータは、状況に応じたブレーキ制御の最適化に用いられるという。

20240126_オートモーティブワールド_日清紡マイクロデバイス_日清紡ブレーキ_振動発電_回生ブレーキ_01

特に触れられてなかったが、他にもこんなメリットが考えらえる。

  • これまで必要だったハーネスを減らせるため、軽量化になる。
  • ハーネスをシンプルにできるため、障害のリスクを減らせる。
  • 自立給電なので、仮に本体にトラブルが起こっても電力の心配はない。
  • 組み立て(組みつけ)工数の削減。

他にも、一部機関や学生フォーミュラで研究、開発が進められているインホイールモーターや、駆動バッテリーの電力制御にも有用そうに感じた。
アイディア次第で、まだまだ応用範囲は広がりそうだ。

※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方はご入場できません。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
日清紡マイクロデバイス(株)
日清紡ブレーキ(株)
第16回オートモーティブワールド
会期:2024年1月24日(水)~26日(金)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan株式会社

You may also like...