自動車ディスプレイも映像コンテンツの時代~ジャパンモビリティショー2023
11日間に渡り開催されたジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)2023。
自動車部品メーカー「ヴァレオジャパン」ブースでは様々なソリューションを展示してきたが、今回はその中の一つ「ヒドゥン・ディスプレイ」を紹介する。
今やディスプレイモニターと化した自動車のインパネ周り。
各メーカー様々なインタフェースや見せ方を提案してきているが、ここ数年は何もない内装、生地が電源ONでメーターとなったり、そこへ浮かびあがった様々なアイコンを操作する技術が注目を集めている。
このヒドゥン・ディスプレイはそうした技術を生かして開発されたもので、電源ONと同時に前面下部のパネルにボタンの代わりとなるアイコンが透過表示される。
それらはタッチパネルのようにタッチやフリック操作が可能で、そうしたアクションに合わせて、上部ディスプレイに様々なコンテンツが展開される仕組みとなっている。
いわゆるインパネのプラットフォームとも言えるこのヒドゥン・ディスプレイ。
これを生かすソフトウェアや映像コンテンツが作れれば、他車との差別化や商品価値をより高めていく事が出来るだろう。
プロダクトデザイナーは元より、異業種でアニメーションや3Dコンテンツといった製作に携わった方の活躍も期待出来そうだ。
ここで余談を一つ。
インパネ周りがディスプレイ化されるに伴い、視認性確保のためハンドル上半分のカットを要求される事もあるという。
こちらの展示品もそのようになっているが、もし市販車や他のコンセプトカーでカットされたハンドルを目にしたら、インパネに対する視認性についても着目してもらいたい。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
株式会社ヴァレオジャパン
一般社団法人 日本自動車工業会