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ドライバーの状態を伝えるイルミハンドル~ジャパンモビリティショー2023

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11日間に渡り開催されたジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)2023。
主に自動車向けで、合成ゴムや合成樹脂を使った製品開発を行う豊田合成(株)では、ドライバーに安全運転を促すソリューションもいくつか展示されていた。
その中の一つが、今回紹介するドライバー通知イルミハンドルだ。

このハンドル、ちょうど10時10分の持ち手のところにグリップセンサーが内臓されており、ハンドルから手を放すとセンサーが作動、上部のイルミネーションが赤く点灯して、ドライバーや乗員へハンドルから手が離れている事を通知してくれる。

ドライバーへの通知という観点では一見弱いように思えるが、実はこのハンドル、自動運転対応ハンドルという側面もある。

20231107_ドライバー通知イルミハンドル_豊田合成_ジャパンモビリティショー_02

ハンズオフ機能のない自動運転車の場合、2019年10月以降に製造された車については、ハンドルから手を放して65秒経過したら手動運転に切り替わる機能の搭載が義務付けられている。
そうなると、手が放れている事をドライバーへ警告する必要があるため、その役割をイルミに持たせようというわけだ。

今回は手を放すが作動トリガーとなるが、65秒経過するカウントダウンをイルミに持たせる事も出来るようだ。
またイルミだけでなく、ハンドルに振動を与えてドライバーを正気に戻させる仕組みの実装も考えられるという。

アイディア次第で、応用範囲は幅広いものになりそうだ。

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
豊田合成株式会社
一般社団法人 日本自動車工業会