リサイクルした再生ゴムのシューズ活用事例 ～ ジャパンモビリティショー 2023

11日間に渡り開催されたジャパンモビリティショー（旧東京モーターショー）2023。
主に自動車向けで、合成ゴムや合成樹脂を使った製品開発を行う豊田合成（株）では、SDGs時代の要求に合わせた取り組みも進められている。
今回、独自に開発した脱硫再生ゴムの活用事例として、3Dプリンタで製作したシューズが参考出品された。

いかにも通気性が高そうな様々なメッシュ形状と、ビーチサンダルにありそうなデザインが組み合わさったこのシューズ。
その素材に使われたのが、廃ゴムを「脱硫再生」してリサイクルした脱硫再生ゴムで、独自に編み出した分子結合の切断技術を用いる事で、再び原材料として使えるものとなっている。

資材価格の高騰に悩まされる昨今だが、普及が進めばその悩みも解消されるかもしれない。

現在、ウェザーストリップなどの自動車用ゴム製品で使われているが、今回展示したシューズのように他方面での活用も模索中との事。
自社事業とのコラボなど、何かアイディアをお持ちの方は問い合わせてみてはいかがだろう？

【取材・文】
編者（REVOLT-IS）
【取材協力】
豊田合成株式会社
一般社団法人 日本自動車工業会