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タイヤ摩耗を自動検知したい~ジャパンモビリティショー2023

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11日間に渡り開催されたジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)2023。
様々な次世代タイヤを提案するヨコハマタイヤから、走行中のタイヤ振動から摩耗変化を自動取得する「インテリジェント・タイヤ・マウンテッド・センサー」技術を紹介する。

これは、走行距離によって変化するタイヤ振動に着目した技術で、タイヤ裏に装着されたセンサーで振動パターンをモニタリングし、変化の度合いから摩耗状況を読み取っていく仕組みとなっている。

センサーから読み取った情報をクラウドで収集、分析する事で、お客様に対して適切なタイヤ交換時期を提案するメリットがあげられるが、センサー数の少なさから、まだトレッド面の詳細な摩耗状況を得るまでには至っていないという。

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ではセンサーを増やせばいいかと言えば、そう簡単にはいかない。
タイヤが重くなる、コストが増える、製造の手間がかかる、タイヤ自体のフィーリングやパフォーマンスの悪化と、デメリットばかり目立ってしまう。
均等に摩耗するならともかく、日常では片減りといった異常摩耗も当然ありえるため、こうした状況を見ても、超えなければならないハードルはまだまだ多そうだ。

余談だが、フランスの某M社はタイヤにRFIDタグを埋め込む技術を確立。
目的は倉庫保管のタイヤ管理への活用だが、こちらは普及が進んでいるという。
例えば、RFIDタグと同じに使える振動センサータグが開発されたら、振動検知のセンサー数問題も解決するように思うのだが、いかがだろう?

【取材・文】
編者(REVOLT-IS
【取材協力】
横浜ゴム株式会社
一般社団法人 日本自動車工業会