雨でも氷結路でも一つのタイヤで対応。ダンロップの「アクティブトレッド」~ジャパンモビリティショー2023
![20231029_ダンロップ_アクティブトレッド_タイヤ_ウェット_アイス_ドライ_オールシーズンタイヤ_01](https://revolt-is.com/wp-content/uploads/2023/10/20231029_Dunlop_activetred_tyre_wet_ics_dry_all_season_01.jpg)
現在開催中のジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー)2023。
タイヤメーカーの住友ゴム工業が展開するダンロップブースでは、通常路面から雨、凍結した路面まで一つのタイヤで全て対応させる夢のようなゴム技術「アクティブトレッド」を出展した。
来年発売する新型オールシーズンタイヤへ採用されるという。
![20231029_ダンロップ_アクティブトレッド_タイヤ_ウェット_アイス_ドライ_オールシーズンタイヤ_02](https://revolt-is.com/wp-content/uploads/2023/10/20231029_Dunlop_activetred_tyre_wet_ics_dry_all_season_02.jpg)
走る路面に合わせてゴムの性質そのものを変えようというコンセプトで、通常路面での一般的な硬さから、雨に濡れるとゴム質が柔らかく、さらに低温でも柔らかくなるよう、タイヤゴムそのものに科学変化が起きるようになっている。
普通雨の中ではタイヤ溝で路面の水を除去する考えが一般的で、凍結路では、寒さでゴムが固くなりグリップしにくくなるのが常識だった。
しかし、このアクティブトレッドはゴム質を柔らかくする事で、濡れた路面でも凍結路でも柔軟にグリップするようになるという。
ドライ路面、ウェット路面での制動距離を比較したところ、ほぼ変わらないという結果が出ている。
![20231029_ダンロップ_アクティブトレッド_タイヤ_ウェット_アイス_ドライ_オールシーズンタイヤ_03](https://revolt-is.com/wp-content/uploads/2023/10/20231029_Dunlop_activetred_tyre_wet_ics_dry_all_season_03.jpg)
![20231029_ダンロップ_アクティブトレッド_タイヤ_ウェット_アイス_ドライ_オールシーズンタイヤ_04](https://revolt-is.com/wp-content/uploads/2023/10/20231029_Dunlop_activetred_tyre_wet_ics_dry_all_season_04.jpg)
今までの常識、考えを覆すべく、様々な素材を配合して研究、試験を重ねて完成したこのアクティブトレッド。
現在特許出願中であり、将来的には自動運転車などへの採用も目指していくという。
ブースに訪れた際は、ぜひチェックして見てほしい。
ジャパンモビリティショー2023は、東京ビッグサイトで2023年10月26日(木)~11月5日(日)の期間で開催中。
【取材・文】
編者(REVOLT-IS)
【取材協力】
ダンロップ(住友ゴム工業株式会社)
一般社団法人 日本自動車工業会